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Author:junsora(望光憂輔)
 言葉について 心について
 自分について 人について
 空についてここにくっついて
 えらく単純に 丸く複雑に
 時に冒険的に時に休憩しつつ
 色んな形で 色んな気持ちで
 詩を求めていきます

 詩に飢えた狼はリンクフリー
 先生それは
 国語ですか道徳ですか
 さあ何でしょう何でしょう☆

 『猫と婆とそんな横顔』
 で、やはり詩を書いてます。

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2008/07/25 17:55  別人 


「……らしくない」


はい、

あなたの……は
もう
ずっと遠くへ
ずっと遠くへ
いったのです

さよなら


さえ 届かない





テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/07/17 21:27  顔の見えない恋 


時とともに
隣のテーブルも忘れ
ただ
前だけを向いて話していた
恋は
前進だ

持ってきた本が
(ない) 
蒼ざめた帰り道
「私より本の方が大事?」
そんな顔をした
あなたの顔が思い出せない

目の前にいたあなただけが
誰だかわからない


そうだ

かわいい人だった


テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/07/15 19:09  試聴


好きか好きじゃないか

あなたはこの瞬間に

この瞬間で決めるのです


迷っているようですね

もう一度聴きますか?


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2008/07/09 16:36  おじいちゃん


ヒーローになれた日の
記憶をたどって
降りた
一つ手前の駅から
少し雨の心配をしながら
歩いた

橋の上から僕は
見た
緑色の川
帽子を被った釣り人
こんなところで釣れるのだろうか

すれ違う朝の
ささやかなミステリーは
すぐさま風にかき消されていく

歩くにつれ雲が
不穏な厚さと不気味な黒さを
伴いながら
たれこめていった


その日僕はひどく
負けた
負けて負けて負けて
どこまでも負けて
雨の帰り道を
歩いた

どこにも帰りたくはなかった
どこか知らない場所で
ひとり迷子になりたかったけれど


またあの橋の上までくると
釣り人は朝と変わらず
いた
銅像のように同じ姿勢で
椅子にくっついている

いつまで同じ場所にいるのだろう


ありがとう

いつでも同じ場所にいてくれて


かどや食堂の前で
雨は突如
天使がタクトを振ったように
激しくなった

小学4年生の空を
振り返りながら僕は傘を
開いた




おじいちゃん

天国にも梅雨はありますか?







テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/07/08 20:52  マイバッグ/キャッシュバック


レジ袋はいらないというと

1円をくれるという

1円はいらないと返したら

レジ係の人はレジ袋をくれた

レジ袋はいらないと僕はいった


テーマ : - ジャンル : 小説・文学

2008/07/03 08:01  はじまり


「なぜ、ゴールが遠いんでしょう?」

「人が守っているからだよ。
 誰かの守りたいという気持ちが、
 キミを遠ざけているんだね」


   *

「なぜ、ゴールが見えなくなるんでしょう?」

「キミが安心しすぎているからだよ。
 いつもあると思って、
 ちゃんと見ていないから」


   *

「なぜ、ゴールへの道が開けないんでしょう?」

「キミがちっとも心を開かないからだよ。
 チームメートの名前を
 一度でも呼んだことがあるかい?」


   *

「なぜ、ゴールが逃げていくんでしょう?」

「ゴールはいつも逃げているんだよ。
 あらゆるものがそうであるようにね。
 だから、キミは追いかけるしかないんだ」


   *

「どうして、ゴールは遠いんでしょう?」

「キミがいつまでも、見失わないためだよ。
 ずっと、ずっと、ずっと先まで、ずーっと……
 探し続けるのが、ゴールなんだよ」




テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/07/01 00:33  静かな訪問者


今日は色んなことがあった

ヤクザとヤクザがにらみ合って
その間に食べ残った豚カツが
すっかり冷えた厚揚げがあって
酔って弾けた勢いがあって

ヤクザとヤクザはエレベーターの中で
夏のオリンピックを目指していたけれど
激しい振動の中で突然一人が落ちて
けれどもドアが開くとすぐに起きて

真剣な眼差しの新喜劇のようで
触れ合い動物園での大相撲のようで
否応なしに僕らも参加者に含まれていたんだ

使う気のない剣や斧を振り上げて
すぐに 武器よさらば
「さあ、こいやー」
「おまえが、こい」
身構えて言葉を投げ合っていると
ついに来たのは街のお巡りさんで

名前を呼ばれて
元気に返事をしたもんだから
ヤクザは壷の中に吸いこまれてしまって
すっかり何もなかったように静かな夜になった

それから雨が降って
ジャズが鳴って
10年ぶりの知らない人と
久しぶりの友人が訪ねてきて
どうでもいいおしゃべりがうまくなったけれど
本当に言いたいことが言えなくなってしまった

今日は色んなことがあった

だから映画のような人生のような
2時間を少しだけ思い出していた

自動ドアの前で
立ったまま眠っている人がいる
まるで門番のよう
一体あなたは何を守っている

また誰かがやってきて
番人に演説を始めた
雨の中を
身振り手振りを交えながら熱心に
微動だにすることのない夢見る門番に
向かい

伝える相手は あるいは場所は
あっているのだろうか



今日は色んなことがあった

なのに何も 話し出せない



テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/06/25 17:05  茄子


最初に食べた茄子は

きっと腐っていたんだと思う

平気になるまでかかった

長い長い時間

口惜しい時間


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2008/06/24 17:17  正解探し


キミの言葉
違うんだって
正しくないんだって

正しいって
何だった
さあ、ね

でも、僕
わかるよ 
キミの言葉

でも、僕
好きだよ
キミのこと


キミの歌


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2008/06/23 20:34  ナベアツの時代


バナナも

チーズも

アンパンも

3になってしまった

アホになれるとばかりに



テーマ : 詩・ポエム - ジャンル : 小説・文学

2008/06/18 21:11  簡単な質問/難しい答え


はいかいいえではなく

自分の好きに答えられるというのに

なぜか重たくなるのはなぜだろう

「趣味は何ですか?」

一番好きなものは簡単には言えない


テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2008/06/17 17:44  4400子守唄


眠れない夜は

過去の筋書きなんか忘れて

『4400』を見つめていよう

何だかわからないうちに……

ああ、確かに  特殊能力だよ


テーマ : - ジャンル : 小説・文学

2008/06/03 18:55  さよならゲーム


2回裏のピッチャーゴロの間に
パパとママは結婚して
間もなく生まれた僕が
パパとママの間で眠っていたのは
ほんの短い間だったけれど
パパの肩の上の高さ
ママの子守唄の優しさ
僕はちゃんと
憶えているんだ

きっと二人の間には
幼い僕が知ることのできない
たくさんたくさんの
ピンチが転がっていて
その全てから逃れることは
できなかったんだ

あっという間に 
ゲームは
9回裏
2アウト2塁3塁

僕はひとり
さよならのチャンスを眺めている

キャッチャーが
立ち上がった

ああ
やっぱり
歩かされるんだね



テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2008/06/01 20:00  いじめじゃないよね


いじめじゃないよね
たまたまだよね
僕たち仲良いよね

いじめじゃないよね
まさかキミまで
僕を攻撃しないよね

いじめじゃないよね
勢い余って
椅子が飛んでしまったんだよね
そしたら偶然
僕の足の上に落ちて
小指の爪の先から赤い何かが
流れてきただけだよね

だから
いじめじゃないよね

いじめじゃないよね


ほらキミは
こんなに笑ってる



テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2008/05/29 08:44  エレベーターボーイ


「忙しいから上がってきて」

僕はタコのように駆け上がる

「忙しいから下りてきて」

僕はタコのように駆け下りる

燃え落ちていく


テーマ : 詩・ポエム - ジャンル : 小説・文学

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