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着地
眠るための努力を
横になったり眼を閉じたり
遠くを見たり限りなくしていた

校長先生が壇上で手を伸ばして
僕も伸ばすけれど届かなくて
歌っているのが長くてくたくたで
試合は人参を刻んだように終わって
表彰式が長くて遠方からお越しの方が
入れ替わり担任を務めながら出席をとって
今は山登りの途中だからうそだと思うなら
隣の人の頬を思いっ切り叩いてもかまわないと
言葉に沿って対抗戦が始まってしまう
夢を見たんだ
うそだ夢なんかないんだ
本当だ現にこれが夢だ
うそだ痛いほどに本当なんだ
本当だ夢の中の山なんだ
うそだあいつはうその担任なんだ
本当だあとでわかるんだ

ゆっくりと浸透していくのが好きです
話し始めれば終わることもなく広がっていく
それでも終わることが怖くて
話し始めることは難しくて苦しいのだけれど
その苦しさが好きです
苦しさを共有できる人のことが好きです
跳ね返った言葉によって
自分の話すべきことがゆっくりと思い出されて
本当だ
もっと早くに話し始めればよかったと思います

うそだ そんなのうそだ だってこれは夢なんだから
本当だ 僕はあいつのことを知っているんだから
みんな静かにして ちゃんと聞きましょう

ひとつもいいことなんかありませんでした
「置いておいていいから」
あの人はいつもそう言いました
けれども私は置いておくことがとても嫌で
自分でどこか遠くへそれを運んでしまいたかったのです
「何もしなくていいから。見ていればいいから」
ずっと遠くへ心配の及ばない場所に優しく遠ざけてくれます
けれども私はじっとしていることがとても苦しくて
魔物が潜むという恐ろしい夢の中へ飛び出したのです

うそだ 死んだら夢が終わっちゃう
本当だ 夢見る人は死なないんだから
みんな 夢を見ながら死んでいきましょう

さてさて発表会はこの辺りで
そろそろ山を下りましょう
校長先生が壇上から僕を蹴り落とす
岩石を握り締めたまま
僕はうつ伏せに着地する

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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2011/01/21 20:03 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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