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50日後の花火
ガッチャマンとか
かっちゃマンとか
言っているが
チャッカマンに違いない

バイキングをすると言っているが
バーベキューに違いない

*

多いと言って香取線香を千切ってしまう
もうこれで蚊はいなくなるからと言う

燃え尽きてしまうと訴えると
その時には蚊は滅びていると言う

*

待ち受けはじいじとユウちゃんになっている
設定してなったのではなく勝手になったと言う
時々
ユウちゃんだけになったりもすると言う
母は鋏を捜している

*

蟻が出たと階段を駆け下りてくる男
「どうして蟻が?」
「家を食べるのかも」

「シロアリではない!」
強く否定する母

人にやさしく虫に厳しい

殺虫剤を掴み裏に虫眼鏡を当ててじっと見ている
ハエ成虫 ゴキブリ成虫 ノミ ……

蟻はいないか

*

何かおかしいね
確かに雲がおかしかった
夕立が来るかもしれないね

夕立雲が濃く厚く集まってきていた

「まあ いいことだけど」

今晩はバーベキューだった

*

手で掴んで
ユウちゃんは大好きなウインナーを食べた
汚れた手は
バアバのシャツで拭いた

つけてもつけても消えるだけ
あれ 線香花火というのは
こちらを持ってするものだった

「みんなでやろうよ」

ユウちゃんが呼びかけて
みんなでやると
すぐに花火は終わってしゅんとなった

*

クリームソーダが好きだった
グラスの上に浮ぶクリームを眺め
これはいいと言って
深いグラスを買って帰った

客が来る度に出した
お茶を出すということは
クリームソーダを出すことだった
一年ばかり 続いたという

*

元気だったのにね
じいちゃん
元気だったのにね

大勢の大人たちに交ざって
神の使いの歌声に
じっと耳を傾けて
額に納まったままのじいちゃん
その存在をその不在を薄っすらと
ユウちゃんはわかりはじめていた

これ じいちゃんの眼鏡
じいちゃんの 大事な眼鏡
だから
しまっておかないと

*

どこへ行くのという方に
庭の木はそれぞれの好きに伸びていた
地面すれすれのもあって
とても腹筋が強そうだった

「夜露が落ちるのでね

田舎の朝は涼しいでしょう」


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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2010/09/07 13:01 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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