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イカを裂く
最後の月に入ると
イカを裂くことが増えた

山と積まれた箱の中には
長い間閉じ込められていた
イカイカが眠っている

捜査員が証拠の品を押収するように
一つ一つ大切に運んできては
箱の中の闇を開放する

束になったイカをほどくと
イカの上には
昔の人の名前が書いてある

イカを手で裂くのは
なかなか骨が折れる
甘くみては手を切ってしまう

イカで手を切ると
はじめ薄っすらと線が走り
後から鈍い痛みと血が追いかけてくる

「これは誰かな?」

「こんな人もいましたね」

懐かしい名前が立ち現れると
ふとイカを裂く手が止まる

夜の間ずっとイカを裂いている
二つに裂いたり三つに裂いたりする
裂いても裂いてもイカはなくならない

しばらくの間 イカを裂く仕事は続きそうだ

世間では
イカさきくんという機械も当たり前にあるようだが
あえてそれは口にしない

私たちの手先は

従順


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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2009/02/02 01:38 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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