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おじいちゃん
ヒーローになれた日の
記憶をたどって
降りた
一つ手前の駅から
少し雨の心配をしながら
歩いた

橋の上から僕は
見た
緑色の川
帽子を被った釣り人
こんなところで釣れるのだろうか

すれ違う朝の
ささやかなミステリーは
すぐさま風にかき消されていく

歩くにつれ雲が
不穏な厚さと不気味な黒さを
伴いながら
たれこめていった


その日僕はひどく
負けた
負けて負けて負けて
どこまでも負けて
雨の帰り道を
歩いた

どこにも帰りたくはなかった
どこか知らない場所で
ひとり迷子になりたかったけれど


またあの橋の上までくると
釣り人は朝と変わらず
いた
銅像のように同じ姿勢で
椅子にくっついている

いつまで同じ場所にいるのだろう


ありがとう

いつでも同じ場所にいてくれて


かどや食堂の前で
雨は突如
天使がタクトを振ったように
激しくなった

小学4年生の空を
振り返りながら僕は傘を
開いた




おじいちゃん

天国にも梅雨はありますか?







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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/07/09 16:36 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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