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TRUST ME
「貴重品があれば、お預かりします」

その言葉を聞くと、男は胸の真中で何かを握り締めた。
たまごを抱えるペンギンのように……。
きっと、大事なものなのだと思った。

*

  青い光が灯った時
  僕は
  迷わず歩き出すだろう

  翼も尾びれもないけど
  果てしなく広い
  大海を
  手の届かない
  大空を
  越えて進むだろう

  きっと大丈夫と

  キミの手を信じた時
  僕は
  キミの手の中にいる

  深い傷を負い
  動けなくなった時
  僕にできるのは
  ただ
  無防備であることだ

  鋭利な刃物を前に
  じっと
  目を閉じて


  ひとときの間


  どこかで


  きっと


  生きるということは

  人に
  預けることの繰り返し

  人を
  信じることの繰り返し


  誰もが


  ひとり

  残らず

*

「大事なものなのであなたには預けられません」

男は言った。
大事なものだから、預かってあげようと思ったので、
僕は驚いた。
確かに、
人を簡単に信じすぎることは、危険かもしれない。
人から信じてもらうためには、
繰り返し繰り返し、言葉で、態度で、示し続けていかなければならない。
そうしていつか、
誰かに信じてもらえる、
誰かを信じることができる、
そんな風になれたらと思う。
僕も、キミも。


さて、そろそろ、
貴重品の整理を始めようか……。
しゃがみ込んで貴重品ボックスを開ける。
すぐ隣には、大きなゴミ箱が見えた。

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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/01/21 21:25 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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