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太陽
夢ならよかったのに……
そう思える現実も
いつか風化していく


+

秘密を漏らすと言って
ニヤリと笑うので
殺した

白かったシャツが
赤く染まる

秘密を守り抜くために
もっと大きな
秘密を持った

血のついたこん棒
棚に上げた
丸めた死体
蔵に入れた

自転車に乗って
逃げた
五キロ先の一本杉まで

遠くに行けば
あの惨劇も嘘に思える

血の匂いがする
夏の終わりのような
激しい雨

ずっと遠くから
風が吹く

秋か
あの世の方からか

もうすぐ
一本杉に
雷が落ちるだろう


行くところがなくて
家に帰った
台所で父がこん棒を洗っている
小さな声で聞き取れない
何かを言った気がする
父は
目を合わせなかった

すべてを知っている
こん棒だけが
きれいになっていく


朝が
昨日と同じように
訪れる

先生が聞く
何も知らないと
僕も答える

罪を隠しながら
生きなければならないのは
恐ろしい罰だ


雑草の伸びた公園まで
大勢の人々が探し回る
あんなにも憎らしかった彼は
色んな人に
愛されていたのかもしれない

ボールを蹴っていると
大人の人が数人近づいてきた
女の人が
僕を指差して
何かを言っている

その唇の動きが
とても
とても
恐ろしかった

僕は逃げた
逃げ帰って
自分の部屋に駆け上がった
布団の中で
闇だけが僕を守っていた



+


夢でよかった……
そう思える現実が
愛しかった



午前七時



真っ白いシャツを着て
いつもより少し早く
家を出た


太陽が 

とてもまぶしくて

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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/10/09 20:22 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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