スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 |
お墓参り
無断駐車お断りと書かれた空き地に、
油断なく車を止めて、細い道を歩いた。
突然急な上り坂になって、それから更に細い道に入った。
虫に刺されながら少し歩くと、少し懐かしい墓場に辿り着いた。
最も古びた墓が家の墓だ。

持ってきたほうきで適当に掃除して、榊を差し入れた。
強い風が吹き荒れる度に、頭上に生い茂った木々がそよいで、
今にも落ちてきそうな気がする。

7つ連なった墓の頭に、たっぷりと水を注いでいった。
その中には家系図が混乱して、もはや誰かわからない名前もあったり、
先週、坂野さんが仕方なく遺灰を埋めたという墓もある。
家族で順番に手を合わせて、お祈りを捧げた。

全く関係のない他所の墓を参りに行っていた兄ちゃんも帰ってきて、
適当に手を合わせた。
それからお墓をバックに集合写真を撮った。
僕らは7人だったけれど、目立ちたがりの霊が出てきて整列に加わったため、
シャッターを押す頃には、13人くらいになっていた。

久しぶりの撮影を終えて、階段を下りた時、
もう墓場には生きている人は、一人もいなくなっていた。

帰り道、恐ろしい突風が吹き荒れて僕たちの歩みを止めた。
砂が舞って、姉ちゃんは腕で顔を覆っている。
久しぶりにやって来た人たちが、すぐに戻って行くのはとても寂しい。
だから彼らは、時に邪魔もする。
帰り道まで風を使わせて。



スポンサーサイト

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/08/20 16:52 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
<<積もらない話 | ホーム | パトリックさんにクーポン券を>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://junsora02.blog59.fc2.com/tb.php/411-8aba11dc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。