スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 |
魚と誕生日ごっこ
自動ドアは
少しだけ手動だった

店に入ると
古びた狸の化石と
目が合った

僕らはテーブルに着いて
誰かが来るのを待った
メニューを見ながら
メニューを見ながら
飽きるほど
見た頃になって
生温いおしぼりと共に
誰かがやってきた

メニューにある
ほとんどのものは蒸発していて
実在する魚を注文した

話さなければならないことがあった

 (終わりについて
 (そのためにここにいる

僕らはどうでもいいことを
ひたすら選んで話し続ける

 板前はまな板の上に魚を載せて
 右手に包丁を持ったまま
 びくりとも動かない

 店の電気が一つずつ消されていき
 僕らのテーブルだけが
 二人だけの誕生日のように灯っている

どうでもいい話は
どこまでも心地良く
深海のブルーに染まっていくけれど
ようやく訪れた
もはやこの世のものではなくなった魚が
現実世界に引き戻してしまった

味わいを拒むようにして
無口になった僕らの中へ
魚は滑り落ちていき
ついに一切の欠片も失った

 (話せなかったことがある
 (終わりについて

何も切り出せないまま
もう
誕生日ごっこはお休みの時間に
寂しさを灯したまま
僕らはそこを離れて

入り口で
また狸と目が合った
横に掲げられたカレンダーは
まだ先月のままで

僕らは黙って


それも見過ごした
スポンサーサイト

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/08/08 20:43 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
<<パトリックさんにクーポン券を | ホーム | 開かれた世界>>
コメント

こちらのブログに訪問頂きありがとうございます><

過ぎ去っていく時間の儚さのような・・・そんなものを感じる詩ですね。
心の奥を突かれるような気持ちになりました。

また、お邪魔します。
【2007/08/09 20:55】| URL | 弧龍 #-[ 編集] |

弧龍さん、コメントありがとうございます。

時間を感じ取っていただきうれしく思います♪
短い詩の中に、
時間のようなものを置けたらいいなと、
最近考えることがあります。

また、遊びにきてください ^^

【2007/08/10 13:54】| URL | junsora #H8Em3lUo[ 編集] |
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://junsora02.blog59.fc2.com/tb.php/409-11876d1f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。