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マジシャンの願い
マジシャンは
いつも驚かせることが
好きだった

バーのカウンターの上に
カードを並べ
好きなカードを選ばせる

僕の選んだ秘密のカードは
こっそりとその他大勢のカードの中に
混じり合って見つかるはずもないのだけれど

マジシャンが指を鳴らすと
一枚だけが
待ってましたというように
顔を上げて
ふわふわと宙に浮き始める

ハートのクイーンは
見つけられたことが
嬉しくて浮きながら泣いていた

涙はサラサラとした砂で
マジシャンはそれを時計に詰めて
砂時計を作り始めるのだけれど

クイーンの涙が止まらなかったので
それは時の中には入りきれず
たちまち辺りは砂漠になった

ラクダの商人もいない砂漠
こんなところに取り残されてしまったら
奇跡を祈るしかないのかもしれない

月を見つめていたら

マジシャンは涼しい顔をして
砂漠をミウラ折りに折りたたんで
ポケットに仕舞い込んでしまった

どうなってるの
そのポケットは

僕はいつも
タネを知りたくて
むきになってしまう

そんな時
マジシャンは
少し不機嫌になる

まず 驚けばいいでしょ
そんなことを言いながら

カウンターの上に
また
カードを並べ始める

少し砂っぽくて
僕は
目をぱちくりとさせた

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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/07/02 19:38 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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