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我慢比べ 
夜の空気と戯れるようにして
お魚が入ってきたので
私は人見知りの子供のように
急いで風呂の中に逃げて
隠れていた

食卓の上に描かれる
大人しい静物画とは違う
形に
まだ知らない畏怖を感じて
明るい太陽の下での
立ち振る舞いを忘れてしまった

この瞬間
自分自身が
木のものか土のものか
わからずに

大空を映し出せるほど
広く波打つ鏡の中から
どうしてこれほど狭い我が家などへ
お魚は
飛び込んできたのか
生温かい湖の中に
胸の波動を沈めながら
もうそろそろ
足の指もふやけていきそうになる

幾重にも折り重なった時の波を越えて
這い出てきた深淵に
私は
再び戻りたいのかもしれない

閉ざされたドアの向こう
お魚に
口を開いて問いかけてみる

この旅は 
どこから来て
どこへ向かうつもりなの

行き違う雲と言葉の
白は
どこかで通じているの

気配を夜に隠しながら
鰓の中で人知れず
アルファベットを温めている
お魚と

朝が来るまで
答えのない我慢比べは続いた
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/10 13:33 】 | できそこない道 | コメント(4) | トラックバック(0) |
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コメント

答えのない我慢比べですか・・・。
junsoraさんの詩は一つ一つの詩での世界が確立されてて
本当に凄いなぁと、読む度思います。
毎回そう思わせるって、かなりの実力派ですよね。
【2007/06/11 22:35】| URL | チエノワ #z0Dn2JLk[ 編集] |

チエノワさん、コメントありがとうございます。

「答えのない我慢比べ」って、
何か妙な感じもしますね。
まあ、そういう感じは大好きですが(笑)
自分の世界が未だわかりません。

"実力派"☆彡!
呼ばれたことないですね。
まるで自分のことじゃないようです。
でも、ありがとうございます♪
【2007/06/12 06:38】| URL | junsora #H8Em3lUo[ 編集] |

>気配を夜に隠しながら
鰓の中で人知れず
アルファベットを温めている
お魚と

良いです。うまく言えませんが好きです。
さて、どちらが勝ったのでしょうね我慢比べは?
【2007/06/30 13:30】| URL | イーゲル #-[ 編集] |

イーゲルさん、コメントありがとうございます。

今見るとなかなか、面白いお魚に思えます。
気に入ってもらえてうれしいです♪
この詩は、おそらく自分という存在への
問いかけから始まったように思います。
そして我慢比べも、なかなか終わることがなく、
やはり、続いているんだと思います。

「ずっと続いている」
というのもおかしな話でしょうか(笑)
【2007/07/01 08:40】| URL | junsora #H8Em3lUo[ 編集] |
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