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ゼロポイント・レッスン
青葉雨が
六月のテキストを
うっとりと諭し始めた頃

なぜか
きみからもらった手紙が消えてしまった

やはり
なぜか
僕の書いた返事が
消えずにここにあってね


 いつかの幻

   何ももらわなかった
   何も返せなかった


これは幻
きみは幻
僕も僕の言葉も幻
だから僕も
(いなかったきみと一緒に)
消えてしまおうか


失われることの痛みも
僕は学習しなければ

(きっとこの与えられた世界では)


きみの手紙が消えた時
きみが消えたことを知った
きみの言葉は
ずっときみとつながっていたんだから

(僕の言葉はどうだったの?)
失われた帰り道のように
僕の手紙は当惑しながら
ぽつんとここに
浮かんでいるんだけれど
ぼんやりそれを眺めながら
きみからもらった手紙のことを
思い出そうと途方に暮れている


 (いつだったかな
 (ねえきみが
 (元気だった頃は……


僕は僕の言葉に侵入して
きみへの答えの中を深く彷徨いながら
きみの残した欠片のひとつにでもたどり着こうと
もがくけれど


 (きみをちゃんと拾っていれば
 (見つかるだろうに


僕の打った主語も何もない相槌から
再現されるきみの肉声は
やはり幽霊のように寂しげなんだ


きみは形を変えて
この世界に戻ってきているかもしれないけれど
疾風のように過ぎていく改行の足並みの中では
すれ違った僕の体も振り向かずに
ただ流され
離れていくのだろう



少しずつ思い出すまで
(もう忘れてしまうまで)


僕の手紙だけ
ここに置いておくよ


(今度は 僕は置いておくよ)



せめて僕だけの宇宙に
貼り付けておくのさ


走り書きの残像だけを
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/07 21:00 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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