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詩人のゴール
靴紐を締め直すため
膝をついた芝が
少し冷たかった

空から星が
消えていったように
誰もいなくなったピッチの中

夜な夜な僕は
シュート練習を繰り返している

誰もいないゴールは
やけに大きく
僕の部屋よりも広いのかもしれない
暮らしていくには
風通しが良すぎる
最も危険な場所だけれど

朝が近づくにつれ
僕はゴールと距離をとって
遠目からロングシュートを狙った


ゴールを祝福するただひとつの月が
ピッチを照らすことに飽きて
空に溶け込もうとする頃
誰もいないゴールの中から
詩人が現れると
とても白い顔をして
両手を詩集のように広げながら
立っているのが見える

それはいつも
夜と練習の終わりを意味している

僕は想いを込めるように
詩人のゴールに向けて
今日最後の比喩を蹴り込んだ

もはやそれは
ゴールまで届くことはなく
突然に色づいた芝を
王様のように横切っていく
猫がくわえていった

僕も詩人も
猫を追いかけようとはしなかった


もう 朝が来ていたのだから
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/05/10 19:38 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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