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向かい風
夜に向かっていくように
厚さを増していく雲は
いつも世界の終わりを予感させる

人は空を突き抜けて探求の旅を始めたが
自然の大きさは変わらない
やがて押し寄せる波の中にすべては
飲み込まれてしまうのかもしれない
それともいつか雲の表情までも
手に入れてしまう日は来るのだろうか

交差点を急ぐ足たちが
忙しなく行き交っている
それはあたかも
本能的に
脅威の接近を悟っている動物のように
無表情だった

歩道の上
突風に煽られて
帽子が飛ばされるのが見えた

すぐに止まると
二、三歩引き返して腰を折り
子猫を拾い上げるように
帽子を拾い上げた
初老の紳士らしき男は
自転車に戻ると
再びしっかりと
両手で念を押すように
第二の頭を取り付けるようにして
帽子をセットした

予断を許さない風の中では
また同じように攫われるかもしれないし
賢者の仕草には見えなかったのだが

そこには
強い意志のようなものが
見て取れた

再び力強く
自転車は
風に向かって動き出した

世界はまだ終わらない
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/04/20 19:22 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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