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やりなおし
入り口付近
手すりかあるいは背もたれに
もたれながら
人の流れを見ていた

見るといっても
別に何かを見ていたわけではないが
動くものに目を向かわせるのは
生きていることの
最低限の確認作業なのだ

もうすぐドアが閉まって
もう目で追うべきものも
吊り下げられた広告だけになってしまうが
作り物には醒めてしまったし
首の角度を変える元気もないだろう

名残を惜しむわけではないし
さよならを言う相手がいるわけでもない

ドアが開いている
残り僅かの時間
最初で最後の接点を想うように
生き物の動きを見ていると

おじさんがゴミ箱に近づいて
持っていた紙くずを投げ入れる

けれども僅かにイメージが違ったのか
紙くずの落ちた場所は
ゴミ箱の僅かに手前で

おじさんは腰を屈めて
紙くずを拾い取ると
もう一度
拾い上げた紙くずを捨て入れる

再挑戦は成功を収めた

どこからも拍手は起きなかったし
誰一人見てもいなかったのだけれど
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/20 23:36 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
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コメント
こんばんは。
うーわぁ。。。。凄く好きです。
特に何でもない数秒の、「何」の動きに目線を動かす自分。
大きな感情なんてどこにも書かれてなくて、
(きっと大きな感情は浮かび上がってないのでしょうが、)
ドアが閉まる数秒間。
雑踏の中で視線を動かす静かな自分の目の先にある動き。
様々なことがきれいに流れている詩ですね。
junsoraさん、凄いです。
【2007/02/22 22:27】| URL | チエノワ #z0Dn2JLk[ 編集] |

チエノワさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

気に入ってもらえ、うれしいです!

この詩は実体験をモチーフにしたもので、
出来事がはっきりしている点は、
やりやすかったのですが、
やはりほんの数秒の中での話なので、
間のようなものを描く方で苦心しています。
ただ、こういう「一場面切取」みたいなのが、
自分は好きなのかもしれないと、ふと思いました。

お褒めいただき、ありがとうございます♪
【2007/02/23 08:04】| URL | junsora #H8Em3lUo[ 編集] |
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