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それが何か
「それ」が何かを答えなさい

僕は文章を遡って
頭をかきむしって
「それ」にあたる場所を探した

「それ」が何かを答えなさい

僕らは問題の黒い部分を
行間の白い隙間の部分を

何度も何度も行ったりきたり
「それ」の指し示す何かを
考えられる限りに
時間の許す限りに

それはもう必死で
頭が真っ白になるくらい考え

だけど

いくら探しても
「それ」が何かはわからなかった

僕らはわからないままに
それぞれに思いつく「それ」で
空欄を埋めた

皆自信なさそうに
「それ」について振り返った

「それ」が何かを考える問題

問題を作った先生も
「それ」が何かはわからなかった

だから先生の赤ペンは色を失ったまま
どれもが正解のようでもあり
どれもが間違いのようでもある
多彩な色を放つ回答の上で浮いていた

「それ」が何かを答えなさい

結局その問題は先生の宿題に変わった

それからしばらくして
先生は家にこもるようになった

一年過ぎてテストも先生も戻らなかった

それから何年もの間
それは僕らの話題には上らなかった

それなりの日々
それなりの生活の中で
それはもうきれいに忘れていいものだった

それがなぜか
いま僕は思い出している

それが不思議と
いま気になって仕方がない

それは何だったろう

答えのない問いを追いかけるには
僕らはもう12月を迎えすぎている

だけどいまは
もう一度考えてみたいと思う

同じ迷路を何度も彷徨って
もうどうでもいいやというくらい

それだけ考えても
結局わからなかったというくらい

それくらいに思えるように
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2006/12/05 17:41 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(0) | トラックバック(0) |
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