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果てしない否定
「私は請求書ではありません」

それを聞いて安心したよ
でもなんで 言ったの?
わかったの?
僕の心配していること
キミが請求書じゃないかと疑ったこと
ねえ なんで


「私……

私は、恋文ではありません。

私は、遺言状ではありません。

私は、回数券ではありません。

私は、テレホンカードではありません。

私で、電車には乗れません。

私で、電話はかけられません。」



ああ もういいよ わかったよ



「私……

私は、学校の先生ではありません。

私は、銀行員ではありません。

私は、宇宙飛行士ではありません。

私は、人間ではありません。

私は、百獣の王ではありません。

私は、そんな大層なものではありません。」



わかったよ もういいんだ
請求書でないなら 
きみが何だって

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【2011/02/22 17:16 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ジューススタンド
開いたところで
何も書かれてないような
引継ぎ帳をしつこく読んで
(つまり同じところを繰り返し)
何もないと思いつつ
この動作が
どこかで生きてくるのだろうか
などと思いつつ
たどり着いたジューススタンド

わけのわからなかった詩が
少しだけわかったような気になるのは
詩の後に短い解説がついているから

ストローをさしたままカップは動かない
携帯電話
ノート
ペン
読みかけの詩集
テーブルに自由に広げていると
だんだん自分の部屋のような気がする

休憩は減って仕事は増えて
圧縮したハンバーガーのようで
体は重くて

 僕はのっぽさんになりたいです
 道行く人を蹴り倒して歩くのです

 楽しむ力があればどんな本も楽しい
 力不足でまだ人生が楽しくありません

 届くかなんてわからないのに
 あなたは呼びかける
 あの世にまで届きそうな声で
 呼びかけるのに僕は
 黙ったり泣いたりしているだけ

 どっからでもかかってこい
 8月の風が吹き抜ける散歩道から
 遠く離れた町の喧騒の中から
 ロケットの飛び交う星の上から
 あなたの声を届けて欲しい
 昨日からひとりだから

甘すぎて
僕はペンを止め横を向く
レモン
チェックの舟に揺られて
誰かがリクエストするまで
旅の途中

ナイフが果汁を飛ばしたように
どきりとする
急に主観的な言い方をするので
そこは
自作の詩について
語っているところだった
そう 自分の

 父が死んでも
 何ともないと思っていました
 ずっと思っていたのです

久しぶりに客が入ってきた

「AのMの氷なしで」

【2011/02/03 00:23 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
クッキー 
私は手作られの
おいしいクッキーだ
手包まれた透明なケースに
分かれ分かれて
たくさんの人の手に行き渡るように
と 作者の心配り

一度手を触れて
持ち上げて回して
眺めるだけ眺めては
テーブルの上に戻される
誰も 開封を知らない

「あの人おかしいよ」

私の作者のこと

「おかしい、おかしい」
「何か、こわいよねぇ」

おかしい人が持ってきた
お土産ものだから
私もひょっとしておかしいというわけさ

本当は一字だけ違っていて
おいしいのだけれど
微妙な違いに気づく人なんていない

親切なお兄さんが
ようやく私の一つを掴んで
そのまま家に持ち帰った

家には
私のようにおいしそうなお菓子たちが
たくさんたくさん並んでいて
私は棚の上
ちょうどビスケットの横にぽんと置かれた
まま

「あなたは三ヶ月して捨てられるのよ」

ビスケットが囁いた
かわいそうに
この子も ちょっとおかしい


【2011/02/01 02:35 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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