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点火
葱の端っこはどこまで落とす?
などと野菜を切り始めた
次には
さざえを刺身にと切り出した

入門書を一読した次にはもう
世界一になろうとする男

玉葱もピーマンも切ったことはなかったが
つづいては
イカを切ろうとしている

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【2010/08/31 23:05 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
今日の朝
ひとぬりできみは
コウモリそのものを消してしまうから
僕の言葉は兎の羽根のお絵描きのよう

だんだんと雨は強く
理由ははじめから語られることはない
鍵盤が隠れるように貼ってはいけない
警告のメッセージが鍵盤にアイラインを引いて

背伸びして悪意のイヤホンを投げつけた夜明け
何番目かのキミがありがとうと言ってくれた時
耐えていたことに気がついて手にした
ありがとうの文字 そのままずっと触れていた

みんなの手の中にある
通勤電車で読むための
正しいリンゴの皮の剥き方
正しいしあわせのなり方
正しい通勤電車の過ごし方

「シャツは中へ入れてください」
警備の兵隊がシャカシャカと銃を鳴らして言う

流れてくる緑色の煙

aikoが歌い終えるとそれきり誰も歌わなくなった。どうしたことか。今まで聴こえなかったものが聴こえる。おはよう、バターを塗る音、水が流れる音、ありがとう、おじさんの咳、世間話、お待たせしました、鼻水をすする音、申し訳ありません、チーン、新聞を広げる音、食器の音、小銭の音、足音。どうしたことか。
いい加減誰か歌わないか。僕は沈黙が苦手だ。沈黙の中で話すこと、眠ること、没頭すること、それから…。
長い沈黙が終わり、ノラが歌い出した。

これからの行き先について 
まだ決めていないこの先について

誰か僕についておいで
それは高い塀の上に立つ少年
それは本の中で明日消えてしまう言葉

なかったことにするのではない

断ち切りたかったのは 境界

【2010/08/30 17:03 】 | 言葉のある詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
旅立ち
「陸上をテーマにした本ってありますか?」
少年は小さな声で訊く

「それはお話でしょうか?」
「特に誰の作品とかございますか?」

女は旅に出た
少年はそこを動かずに
信じて女を待った

女はたくさんの本を抱えて戻ってきたが
そこに少年の姿を見つけることはできなかった

少年は待ちきれず
ひとりで歩き出すことを選んだ

【2010/08/29 20:53 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
銅像
ドアの向こうでは
子象が座り込んで
バナナを食べている

おかあさんは無関心に
バンズを食べている

ドアが開いて入ってくる人々は
子象の横を半身になってすり抜けていく
誰も何も言わない

子象は人々の足音に脅威を覚えなかったし
人々は銅像を避けるように回り歩いた

おかあさんはバンズを食べている


テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2010/08/28 17:28 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
1年0組
蔵から日記が出てきた

小学1年生の日記が出てきた

たった1冊だけ出てきた

意外に今と文体が変わらない

うれしかった

【2010/08/28 00:09 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
親友
猫にばかり触れていると

次々と人が離れていった

離れるものは離れよ

人よりも猫が

最後まで残るものが大事だ

【2010/08/12 01:32 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
家電 
もう一人で歩けるようになった

意思を持ったゴミ箱が

差別のない口で捕食しています

来年には

話せるようになるでしょう

【2010/08/11 23:06 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
おかえり 
洗濯が終わると

ひっくり返っている

縫い目が世界に現れて

新しい風に触れている

「おかえり」

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2010/08/10 15:01 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
書くだけのこと
喉の厄介なものを取り除いた後

あなたは少し微笑んだように見えました

うれしそうに 微かだけど 微笑んだように

*

ここに窓はありません

悪い噂が入ってこないように

なっています

ここにドアはありません

いつでもあなたを助けられるように

なっているのです

*

ほとんどしゃべれないはずなのに

知人の退院の知らせを聞かされたあなたは

微かな息で よかったと確かに言いました

今度はお父さんの番 わかる? あれは誰?

あなたは僕を優しい目で見つめて

兄と僕の交じり合ったような名前を呼びました

お父さん とても惜しかったです

ほとんど 正解みたいなものでした

*

愛することは かなしみも一緒に背負い込むことです

しあわせの中にはかなしみも一緒に含まれています

*

物語の中ではいつもあなたに逢うことができます

何度も何度も読み返して

あなたに逢いに行くことができます

僕は言葉を使って あなたを不死のものにすることにしました





【2010/08/09 17:21 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
飛ぶな
グラスの中に水が入っている

誰も口をつけることのない

これは重し

チェックの入った紙を押さえつけて

どこにも行かないで

テーマ:詩・ポエム - ジャンル:小説・文学

【2010/08/09 01:21 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
止んだ
雨音と風の音が増していた

目が覚めた時

ノコギリが空を切る音は

止んでいた

あの人どこへ行ったのだろう

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2010/08/07 15:42 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
仲間はずれ
白さを引っ張り出して

占拠を終えたカラスたち

人も車も通らない道に

いつからいるのか

あの猫は

テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2010/08/06 14:39 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
チビ
また同じ曲ばかりが繰り返される

同じ人ばかりのリクエストに応えているのか

繰り返され同じところで泣きそうになる

繰り返し繰り返し練習しなさい

チビチビとうまくなっていくはずだから


テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

【2010/08/05 15:27 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
9×9
ものさしを使って

励ますでもなくキミは

ただ直線を引いて

パズルを作ってくれた

数字で誤魔化す負の感情

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2010/08/05 12:59 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
がんばれ
近所にある武家屋敷から

時々ゴエモンが現れて

がんばれ! がんばれ! 

エールを残し駆けて行く

あとにはいつもゴールの香り


テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

【2010/08/04 14:13 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
空き地
40年続いた家具屋が

1年続いたラストセールのあと

すっかり取り壊されてしまった

空き地にひとり

おばあさんは日向ぼっこをしている

【2010/08/04 13:27 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ワンコインブルース
一枚のコインが落ちて

その後無数のコインが爆発する

音がした

一枚のコインを救おうとした

人でした

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2010/08/04 11:10 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ヴォーカリスト
歌の上手な人が

誰かの歌を歌いなおすから

歌の下手な人を思い出してしまう

音程がどうも合わないと

何度も歌いなおした母

テーマ:詩・ことば - ジャンル:小説・文学

【2010/08/03 23:04 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
管理人
いったい誰の許しをもらって

デートを始めたのか

「許しだって?」

コンピュータは鼻で笑う

「管理されているのはキミの方だよ」

【2010/08/02 17:55 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
タイムスリップ
セーターの長い袖を抜けて
恋愛感情をを行き過ぎたところ僕は
少し滑りすぎてしまった

「すみません。ここはどこですか?」

あなたは誰かに似ていると
天狗の単語でつながる会話の果て
リンゴの転がる人形の街並みを描く
記憶の飛行機が風穴を潜っていくその心
種のようにドロドロで花のようにボロボロで

つきませんか
とうとう つきました

ただならぬ静かな鐘が

そうですか
4月の中旬ですか
道理でとてもあたたかい

愛する人は
いつまでも
11月の終わりにいます

【2010/08/02 14:56 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
オオカミ
遠吠えだよと子供が言う

この町にオオカミなんていません

つないだ手を引き寄せながら母親が言う

けれども何かが近づいてくる

「左に寄って止まりなさい!」
【2010/08/01 19:42 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
駆除
友達の庭に遊びに行くと

たくさんスパムがついている

こんちくしょー こんちくしょー

水鉄砲を手にして怒りの連射

作物が少し成長する

【2010/08/01 19:13 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ホワイトクリスマス
サンタが置いた贈り物のように

目が覚めて窓を開ければ

一面が白銀の世界

吐く息さえも雪に変わる

子供の頃は驚きがあった

【2010/08/01 18:51 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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