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運命

古本屋の軒先で
しばらく背中を
見つめていた

手に取れないのは
今は傘を持っているから
魅力的なタイトルに惹かれながら
青信号が

歩き出す
12月 風の強い朝
雫の垂れる傘を見上げると
骨が一本突き出している

編みかけのセーターに
刺さったままの針のように

疲れた
マンションのゴミ捨て場の前に
神様が立っていなければ
捨てた

傘は部屋の中にある
昔はゴミ箱だった
今は傘立ての中に

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【2009/09/21 13:44 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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