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おじいちゃん
おじいちゃん

誰かの呼ぶ声が聞こえる

もう、おじいちゃんなの

いつまでたっても
父は父なのに

おじいちゃん

おじいちゃんは遠くにいる
ずっとずっと、遠くに
ノーベル賞をとった人のように
笑ったり、泣いたりしている

いつまでたっても
僕は子供なのに

父は、小さくなってゆく

ずっと、遠くで








誰かが、呼ぶ声がする





おじいちゃん



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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/11/11 00:14 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
エンディング
焼肉屋の看板で本を読んでいる。
看板の中には牛の親子がいて、散歩にでも行くのだろうか、仲良く手をつないでいる。
店の中から、お肉が焼けるいい匂いが流れ出てくる。
空に星は一つもなく、所々に青い雲の断片が流れることなく浮かんでいる。

「暗いところで本を読んだらダメですよ」
夜の通行人が通り過ぎる度に、小さなおせっかいをかけて行く。
みんな、違うよ。
暗いところで読むのが、本なんだよ。

焼肉屋の看板で、本を読んでいた。
看板はもう、消えてしまった。
小さな小さな灯りは、とうとう消えてしまった。
お肉が焼けるいい匂いは、だんだんとガソリンの匂いに呑まれてゆく。
牛の親子は、もうお家に帰っただろうか。
お母さんは、本を読んであげているだろうか。
もう、おやすみの時間です。


テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/11/02 16:03 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
真っ白じゃなくなるまで
僕はここで
死んでしまうのかもしれない

真っ白いノートの前で
僕は最後のひとりだ

真っ白いノートは
最初のまま
いつまでも真っ白い

僕のせいだ 僕が
それを望んでいるからだ
世界がひとつも変わらないことを
望んでいるからだ

真っ白いノートを
見つめたまま
僕は逃げたくて だが
先生が逃がしてくれなくて
何時間も 何時間も

何一つ
作り出す心がないのに
最初の一文字を書き始めるなんて
うそだ うそだから書かない

真っ白いノートは
いつまでも真っ白なのに
窓の外はいつからか
黒く染まり始めている

ああ 本当に
逃げられないんだ

怖くなって 僕は
うそをついた

「やればできるじゃないの」

僕は うそ笑いでこたえた
気持ちが悪くなった




   *

僕はここで
死んでしまうのかもしれない

真っ白いノートの前で
僕はひとりだ

あの日と同じように
何も浮かんでこない

もう先生はいなくなって
いつでも逃げ出せるけど
深い闇の中にいても
大丈夫 今は
世界が変わってゆくことを望んでいる

ゆっくりと
きっと

僕はここで
死んでしまうのだろう

心から笑えることなど滅多とない

この場所で
ずっと
生きていくのだ

いつかは
きっと



真っ白じゃなく

なるまで


テーマ:詩・ポエム - ジャンル:小説・文学

【2008/11/01 09:55 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
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