スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】 | スポンサー広告 |
クリア
12月の消しゴムで

あれも消して これも消して

消して 消して 消して

思いを切った


消せないものがわかった


スポンサーサイト

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/28 12:01 】 | だいたい5行詩 | コメント(4) | トラックバック(0) |
おせっかい
今と同じ家賃でちょっと広い部屋がある

だから今すぐ引っ越せと言う

部屋は少しでも広いに越したことはない

だから当然引っ越すでしょうと言う

ただ一本の電話で

【2007/12/28 00:53 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
夢物語
すべての人を

笑わせ

泣かせ

癒し

満たす
【2007/12/27 23:59 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
ラーメン
「クリスマスに仕事ですか」

「クリスマスにラーメンですか」

「いいえ、だからこそです」

「あ……これは、なぜかチャーシューメンだ」

「クリスマスとはそういうものでしょう」


テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2007/12/26 01:31 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
王将
団子はついに
ひとりになった

大勢いた間は
人気者だったのに

今は静かな皿の上で
ぽつんとひとり

誰にも見えていないように
誰も手を伸ばすことがない

「自分だけ生き残るのは嫌だよ」

ひとり
別の道をたどる未来を嘆きながら
団子は叫んだ

楽しげな談笑の中で
人々は優しく
席を立ち始める




テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/22 08:20 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
似た人
前から似た人がくる

また

前から 誰かに似た人

近づくと 別人

まったく同じ人はいないんだ


テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2007/12/22 08:09 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
うそつき
好きという言葉を
僕は本当に
知っていたのだろうか?

他に
答えは見つからなくて

   「好き」
   と言った

自分の中から生まれ出るのではなく
言葉は
占いによって導かれるカラーのように
ただ質問に乗っかって
かえる場所にかえっていくだけだ

そうして僕は今日も
通い慣れた駅までの道を
ひとり歩いている



  「今からか?」

わざと下を向いて歩いていたのに
近所のおじさんに見つかってしまった

どうして人は
いつも
答えようのない質問ばかりするのだろう





   「はい」




僕の知る 一番短い言葉で

朝に偽りを置いた




テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/19 19:12 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
お手洗い
お手洗いに行くと

水が氾濫を起こしていたので

危ない階段を駆け上がり

上級生のお手洗いに入った

一年の時が流れていた


テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/18 23:04 】 | だいたい5行詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
名詞キャンペーン
毎年この季節になると、ささやかなキャンペーンが始まる。
エンドレスな台詞を、僕たちは声を使い切るまで繰り返す。

「箱の中に、名詞を入れていただきましたら色んな物が当たります」

スーパーファミコン、エアマックス、たまごっち等等、今をときめく人気アイテムの数々が、
当たるかもしれないチャンス……

名詞なら、どんなものでもいいので、みんなお目当ての商品を手に入れようと、
色々な名詞を入れていく。

空、夜、嘘、愛、夢、冬、
靴、遠足、散歩道、チョコレート、
イルカ、色鉛筆、音楽家、東京タワー、
愚か者、酔っ払い、最終電車、8番バッター、ボール……

小さな箱の中は、溢れんばかりの名詞たちで大騒ぎになっていく。
本当に名詞の数には、限りがない。
けれども、時々とても寂しげな顔で言う人がいる。

「名詞持ってないんです……」

あんまり申し訳なさそうに言うので、
何だか気の毒なことをした気がして、少し沈んでしまう。

一日の終わり、
名詞BOXを開けて、集まった名詞を数える。
今日も、300を超えるかもしれない。

三つ目の箱を開けると、いきなり手を噛まれてしまった。
「食べる」が入っていたのだ。
既に、箱の中の他の名詞たちは皆食べられた後だった。
たった一つの動詞を前にして、名詞はとても無力だ。

誰が、こんなものを入れたんだ……
僕が、
どんどん食べられていく。


動け! 自分



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/17 20:16 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
連絡通路
地下鉄へ乗りたかったのに

食料品売場に迷い込んだ

食べることは

避けては通れないのだ

どんなに急いでいこうとしても

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/15 08:33 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
永遠
死んでからも

ずっと

生きてるなんてすごいな

今もどっかで

あなたは歌っているんだから
【2007/12/14 12:42 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
エル・おおさか
エル大阪に着いた
約束の三時には
一時間あった

時間になるまで
私の居場所は
訪れない

だから私はグルグルと
エル大阪の周りを
回る

坂の多い町

エル大阪を忘れないように
遠くに行き過ぎないように

歩く
回る

一周して帰って来ると
約束の時間は
まだまだ遠い

だから私はもう一度
エル大阪の周りを
回る

制服の少女
黒いスーツの男たち
老若男女
行き交う人々の中を

歩く
回る

大昔
打ち上げられた衛星のように

再び帰って来ると
約束の時間には
まだ早い

だから私はもう一度
エル大阪を
回る

ちらしを配る人がいる
成功率は
五分五分よりも少し低い

12月の風が
坂道を駆け上がったり
駆け下りたり

平気な顔して
歩いている人も
どこかに帰れば
泣いているのかもしれない

他人の顔の中に
自分を探しながら

歩く
回る

そして

初めて来たように
エル大阪に着いた

約束の時間に
ちょうど間に合った

ポケットの中に
相談事を
隠し持っていた



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/12 17:13 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
どこにもかえれない
少し前は山田だった
最近は山本であることが多い

カブトムシが戯れるような字で
住所を書き始める

どうせそれも
デタラメかもしれないが
それでもここに泊まることはできるし
そうして彼は
毎日を生きているのだ

一桁足りないような電話番号を書き終えると
投げ出すようにして、前金を置いた





自動扉が開くと少しだけ鈴虫の鳴き声がする

若い女が
ゆっくりと入ってくると
一泊する料金やチェックアウトの時間を訊いた

納得するとフロントに立ち
丁寧に自分の名前を書き始めた

まだ10代にも見える
女は
しっかりとした字で
名前を書き終えて
住所を書こうとしたところで
急に動きを止めた

まるで
遠いところにある何かを思い出したように


「やっぱり……
 やめておきます」

一文字も書かずに、ペンを置いた


謝りながら彼女は出て行った



 (かえればいい きっとまだかえれるうちに)





すれ違うように入り込んできた風が
コロコロとペンを転がした

空欄の住所が
舞い上がり
ひらひらと揺れ動いている







 (バイバイ)



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/11 18:11 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
いいことばかりはありゃしない
「いいことですね」


いいことの裏で

わるいことが

いっぱい起きてる

知ってる?

テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2007/12/11 17:21 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
昭和喫茶
カランコロン


重たいドアが
新しい訪問者の到来を
大げさに祝福する

窓一つない
完全に閉ざされた世界で
開くべき小説は何もない

アイスティーの中に
ぎっしりと散りばめられた
冷たい結晶と戯れながら
ガラスの向こう側
小さな生き物を眺める

水槽の中には
マンモスの歯や
恐竜の骨が敷き詰められていて
たった一匹の薄いお魚は
雪のように降りしきるポップコーンを
飢えたパックマンのように吸い込みながら
泳いでいる


延々と流れる
昭和の時代の演歌が
別れを
寡婦を
夜汽車を歌い
時折り旋律を止めて
ひとり静かに語り始める

雨を思わせるのは
ずっと流れっぱなしの水道の音
それとも
ポテトチップを揚げている音


ウェイトレスのお婆さんは
カウンターの常連客とママの話に
時々相槌を打つ
打ち疲れると腰に手を当て
シャツを直したり
意味もなく店を出入りしたりする


カランコロン

カランコロン

きっと
その厚いドアが一番憶えているのは
お婆さんの感触だ




「お待ちどうさま」

お婆さんが
テーブルを間違えた
と思ったら
遠くでママがサービスだと言っている

サンドイッチが
思いの他おいしかったのは
頂き物だったからかも知れない


また一人の歌い手が
壮大な恋の終わりを歌い終えた

三秒空いて流れてきた
三味線のイントロに
なぜか引き止められそう


「ありがとう」

小銭を手渡しながら
微笑んだママの顔は
どこかで見たことがあるような気がした




カランコロン




太陽が待っていた



まだ

夏らしい

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/08 09:35 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
さよならガラポン
ガラポンだというので
立ち寄ったのに
アンケートが始まった

簡単な質問
というので答えると
次の質問に続いていく

ねほりはほり

アンケートだというと
何でも聞けると思っているのか

丸裸にされるなら
僕はうそつきになろう

見込みのない人
になれた瞬間
解放された

力なく廻したガラポン
から
赤い玉

噛みしめながら帰った

スースーと
イチゴの味がした



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/07 00:31 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
手のつけられない寂しさ
昼時ともなると、石川食堂は大繁盛で、
その内、店の前にも人が並ぶことになるのは、
料理がまあまあ美味いためと、
近所に店があまりないためと、
おばちゃんたちの手際が良くないためだった。

「揚げシューマイまだかな?」
「…… ごめん、忘れてた」
そんなのん気な会話が厨房の方から聞こえることは、
日常茶飯事だ。

男が日替定食を食べ終わる頃、
ようやくシューマイが運ばれてきて、
おばちゃんは精一杯の愛想の良さで、
「お待たせ……」と言ったけれど、
男は無表情だった。

男が帰った後テーブルの上には、
きれいに食べ終えた日替定食の器と、
きれいに並べられたままのシューマイが残っていた。
彼は何一つ、文句の言葉を並べなかったのに……。
【2007/12/06 23:53 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
クルカとオルカの会話
昨日は大変なことがあった
摩擦が起きて
警察が来て
それできみは今
眼帯をつけている

 お客さんは神様じゃない
 神様は何百人もいない

きみはとても些細なことで
トイレに引きずり込まれて
危ない目に遭って
その内
取っ組み合いになっていたね

昨日は大変なことがあったね
警察に行って
和解の手続きをして
だけどきみは今
眼帯をつけているね

 お客さんは神様じゃない
 神様は人に当たらない

きみは普段どおりに
人と人との接し方をして
それでも酒で大きくなった人は
人の扱いでは大いに不満で
きみは汚れた手に引きずり込まれて

その内
客と従業員とで
取っ組み合いになっていたね

通報したのは客で
駆けつけたのは従業員で
後で遅れてやってきたのは警官で
みんな一様に
人だったね



目の上に現れる形で
傷を負ったのが
従業員の方で
それが武勇伝として幸いだったと……

眼帯を押さえながら
顔を曇らせるきみの
スカウターが
悟空を見つけたみたいに
激しく反応したのは
店の前に
昨日の敵が現れたからで
握手もなく和解した二人は
未だ 友ではなくて

きみは
「来るか?」
という顔で
自動ドアの向こうを見

男は
硝子越しに
「おるか?」
という顔をして


二人は ほんの数秒
目で言葉を交わしたね


テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/04 12:34 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
噂の事件簿
昨日、近所で殺人事件があった

はっきりしたことはわからないらしい

犯人は捕まっていないらしい

死んだかどうかもわからないらしい

事件かどうかもわからないらしい


テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2007/12/04 01:47 】 | だいたい5行詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
夢の終わり
いい夢だったのに
あんたからの電話
一瞬で
目が覚めたよ

滅多に見れない夢だった

どうでもいい電話のせいで
ぶち壊されてしまった

あんたにはわからないだろう
それが
どれだけ大事だったか

遮られた夢の続きを
どうしてくれる?
どうしてくれる?




あんた


夢の終わりを

全部ひとのせいにするな


もう一度 目を開いて 夢を見よう

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/03 21:57 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。