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今日は
いつにも増して 伸びています 切っても切っても 伸びてくる まるで命のように そう言うとまた 少し伸びたみたいで あなたは褒めると伸びる子ですね |
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頭の上に
ちょこんと帽子 硝子の向こうの 人通り 今日はこんな天気だから まあやっぱりこんなもの トレイの上には パンも疎ら 空っぽのトレイが やたらと目立つ こんな様子じゃ 誰も来るはずない いつになれば パンは焼き上がるのか やきもきしながら 何もしない時が経つ 「いらっしゃいませ」 ありゃりゃ 迷い込んだ勇者が 来客のように訪れた 「どうぞゆっくり見ていってください まだ 何もありませんけれど……」 |
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おじいさんは
よく杖を忘れる 転ばぬ先の杖なのに いつも忘れて 30分も後になって 取りに戻って来る 杖は待たされることには すっかり慣れているのだろう 今日も忠実な犬のように じっとしたまま おじいさんの帰りを待っている もうすぐ いつものように照れ笑いを浮かべながら おじいさんは戻って来るだろう いつも忘れるおじいさんは 思い出すことを 忘れたことがない |
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