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視点
カメラは
いつも作動している

こんなとこにも
あんなとこにも
みんなが大勢集まるとこにも
誰一人足を運ばないとこにも
ほらね
やっぱり作動しているね

だだっ広い草原でも
延々と続く砂漠でも
ほらね あるね
高い高い山の上でも
もっと上から見ているものが
やっぱり いつも
感じるね

悪いことはできないね
こそこそ隠れながらも
できないね

誰も見ていないとこで
良いことを
しようね

それもやっぱり
見られているけどね
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/30 12:47 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
いいこと
歩くことはいいことだ
空気がおいしければ
もっとよかったのに

山に登りたくなった

   *

眠ることはいいことだ
夢だけで暮らせれば
もっとよかったのに

時間を止めたくなった

   *

生きることはいいことだ
いいひとがいれば
もっとよかったのに

帰りたくなった

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/28 19:57 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
差出人不明
ポストの中には
見知らぬ人からの手紙が
見知らぬ誰かに向けて
届けられている

知らない 僕は
いずれも 知らない

そして 
僕には何も関係ない

この世界に
関係のないことが

あるとするなら

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/18 19:11 】 | できそこない道 | コメント(4) | トラックバック(0) |
フヌケ
フランクを買うと
(僕の頭の中では)

ラークが入っていた

(僕はもうやめたんだ)

仕方がない
僕は疲れていて
「フ」を発音できなかったのだから

色も形も
(もう住む世界が)
あれほど違っていたのに
僕は
よほど疲れていたんだな

吸ってみようか

僕に
火があるのなら

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/13 17:40 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
アヒル
こんなところに
まだ川が流れていた

自分が橋の上に
立っていることに
突然のように驚いた

緑がかっていて
遊べそうではなかったけれど
今は画面の中で泳いだり釣りをしたりする
そんな流れだ

橋を過ぎ行く頃
アヒルの鳴き声のようなものが
聞こえてきて
 (僕はアヒルの鳴き声なんて
 (知らなかったけれど
もしかしたら
アヒルか何かが
住んでいるのかもしれない

そんな春めいた空想を
リアルに打ち壊すような光景
職人は
校舎の分厚い壁に向かって
ドリルを構えていた

鳴き声がそこから響いている
それはとても似ている
がっかりするほど
それはとても似ている

期待はずれの答えに
当惑しながら
僕は歩き過ぎた

何十メートル歩いた後でも
まだ鳴き声は
僕に追いすがってくる

嘆かわしいほど 華麗な響き

ああ やっぱり


とても似ている

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/12 17:04 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
我慢比べ 
夜の空気と戯れるようにして
お魚が入ってきたので
私は人見知りの子供のように
急いで風呂の中に逃げて
隠れていた

食卓の上に描かれる
大人しい静物画とは違う
形に
まだ知らない畏怖を感じて
明るい太陽の下での
立ち振る舞いを忘れてしまった

この瞬間
自分自身が
木のものか土のものか
わからずに

大空を映し出せるほど
広く波打つ鏡の中から
どうしてこれほど狭い我が家などへ
お魚は
飛び込んできたのか
生温かい湖の中に
胸の波動を沈めながら
もうそろそろ
足の指もふやけていきそうになる

幾重にも折り重なった時の波を越えて
這い出てきた深淵に
私は
再び戻りたいのかもしれない

閉ざされたドアの向こう
お魚に
口を開いて問いかけてみる

この旅は 
どこから来て
どこへ向かうつもりなの

行き違う雲と言葉の
白は
どこかで通じているの

気配を夜に隠しながら
鰓の中で人知れず
アルファベットを温めている
お魚と

朝が来るまで
答えのない我慢比べは続いた

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【2007/06/10 13:33 】 | できそこない道 | コメント(4) | トラックバック(0) |
朝のバトン
目覚め始めた街
人も疎らな歩道の上
バトンを握り締めながら
男は駆けて行く

先導する白バイも
競り合う走者も
男を待つ走者も
きっといない
けれども
男は右手のバトンを
手放すことはなく
腕を
教科書通りの角度に保ったまま
前後に振りながら
快調なペースで走っていく

朝最初の
トップランナーは
一度も後ろを振り返ることはなく
ただすれ違った人々が
何度か
新年のことを思い出すように
孤独な走者の背を
振り返った

やがて
男は速度を落とすと
道を折れて
小さな公園に足を踏み入れた

何もしゃべらなくとも
鳩が集まってきて
男は持っていたバトンを
千切り千切り
鳩たちに分け与え始めた


朝のバトンは
こうして
人から鳩へと渡されるのだ


待っている鳩がいるから
男は
また明日も走り続けるだろう


毎朝必ず フランスパンを買ってから

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【2007/06/09 08:35 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
ゼロポイント・レッスン
青葉雨が
六月のテキストを
うっとりと諭し始めた頃

なぜか
きみからもらった手紙が消えてしまった

やはり
なぜか
僕の書いた返事が
消えずにここにあってね


 いつかの幻

   何ももらわなかった
   何も返せなかった


これは幻
きみは幻
僕も僕の言葉も幻
だから僕も
(いなかったきみと一緒に)
消えてしまおうか


失われることの痛みも
僕は学習しなければ

(きっとこの与えられた世界では)


きみの手紙が消えた時
きみが消えたことを知った
きみの言葉は
ずっときみとつながっていたんだから

(僕の言葉はどうだったの?)
失われた帰り道のように
僕の手紙は当惑しながら
ぽつんとここに
浮かんでいるんだけれど
ぼんやりそれを眺めながら
きみからもらった手紙のことを
思い出そうと途方に暮れている


 (いつだったかな
 (ねえきみが
 (元気だった頃は……


僕は僕の言葉に侵入して
きみへの答えの中を深く彷徨いながら
きみの残した欠片のひとつにでもたどり着こうと
もがくけれど


 (きみをちゃんと拾っていれば
 (見つかるだろうに


僕の打った主語も何もない相槌から
再現されるきみの肉声は
やはり幽霊のように寂しげなんだ


きみは形を変えて
この世界に戻ってきているかもしれないけれど
疾風のように過ぎていく改行の足並みの中では
すれ違った僕の体も振り向かずに
ただ流され
離れていくのだろう



少しずつ思い出すまで
(もう忘れてしまうまで)


僕の手紙だけ
ここに置いておくよ


(今度は 僕は置いておくよ)



せめて僕だけの宇宙に
貼り付けておくのさ


走り書きの残像だけを

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【2007/06/07 21:00 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
おもい
きもいを消しましょう
新しく生まれたひかり
簡単に消してしまうから

きもいは消えません
新しく生まれたことば
簡単には消せません

きもいを消しましょう
重いことば
軽く操られてしまうから

きもいは消えません
長いことば
短く縮められていくから

みんなが言うから
きもいは消えません

みんなが言うから
言葉の重みに
潰されて

消えてしまう
大切なもの

たった三文字
いのちと同じ
たった三文字です


きもいは言いません

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【2007/06/06 02:26 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
白線
あの頃
道の上には
いつもゲームが溢れていた

朝に吐き出した息が
幾つものルールを創り出して
不条理に増え続ける足枷の中で
不思議と自由は広がっていくようで
夜が道という道を
摘み取ってしまうまで
僕らは遊戯の王様であり旅人だった

今 白い線の上を
両手を広げて
白鳥のように歩いて来る
謎の人

帽子とサングラスの生き物
薄っすらと
口元の笑みだけが
朝に光るのを僕は見たが
男だとか女だとかまで
まじまじとは見れずに
少し離れるように膨らみながら
すれ違った

どこまでそうして
歩いて行ったのか

本当は
僕も一緒に
歩いて行きたかったのだけれど

振り返ることもせず
無関心を装った
大人びた足は

一度も
白い線を踏むこともなく
安全な道を真っ直ぐ歩いた

生まれたての朝の光線が
正しさを証明するように
戻れない道に
跳ね返って
無防備な僕の顔は
少し傷を負ったようだ

あの人は

まだ白い線の上を
歩けているだろうか

きっと 歩いているだろう

どこまでも


朝が逃げて行くように

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【2007/06/05 17:47 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
奥底
テーブルの上が
真っ白である代わりに
私の周りは
いつも真っ暗で静かです

幾重にも重なった小箱の中で
私は一番下の一番奥の方
あなたが何もかもを
詰め込んでしまうせいで
私はもはや押し潰されてしまいそうです

あなたにとって
私は
大事なものでしょうか
それとも本当は
必要のないものでしょうか

ただ
待つだけの時間が
どれほど長いものであるか
動いているものにはわからないのです

せめて
季節が変わる日
日曜日の午後の一時にでも
穏やかな光に照らして
私の存在を
振り返りはしないのでしょうか

このまま
春も黙って通り過ぎるなら
今度はみんなで
一斉に溢れ出てやるのです

私が世界に引き出される時は
もう
あなたが
天にまで昇った後かもしれません

あなたでない誰かの手が
私に触れた時
私という存在は

あなたの記憶や面影ほどに
儚いものであるのでしょう

そして私も
あなたの後を追うように
消えて行くのかもしれません

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【2007/06/04 00:31 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
不安視
朝が来るまでの間
ずっと不安を書きたてている
不安に追い越されるより速く
それしか不安に打ち勝つ道はない

      *

「すみません……」
自分に言ったのだろうか?
少し気になりながら
足は止まらない

      *

赤い線を引きながら読み進む
そこだけが気に入ったわけじゃない
通った跡を残さないと
全部忘れてしまいそうな気がする

      *

どれでもいいと言うので
適当に選んであげた
いいんだろうか
いいんだろうか

      *

見えない不安が広がってきたので
誰にも見えない透明な糸で
エアポケットを縫いつける
不安は空白に目を光らせている

      *

またしても
どこかで来たような道に出た
進んでいるというより
ただ回っている気がする

      *

牧場ありますか?
質問は予期せぬ方向からもきて
頭の中では探せない答がある
ここはどこだったろうか

      *

朝の寒さに耐えながら
玄関先で雪かきをしていた
やけに茶色い雪だった
夏の地球を掘っていたのかもしれない

      *

安全に取り外すことができます
と呼びかけられた
案外身近なところに
危険物は転がっているのかもしれない

      *

席を外したきり
あの人は戻ってこない
もう帰ってしまったのだろうか
聞き間違えていたかもしれない

      *

陽気な人たちが集まってきた
あの人もこの人も
とてもアップテンポ
芸能人の話題になるかもしれない

      *

朝が来るまでの間
ひとりで夜を見ていた
いつからひとりだろうか
ずっとひとりだろうか

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/03 16:07 】 | できそこない道 | コメント(0) | トラックバック(0) |
日曜のフットサルとお婆ちゃんの想い出
日曜日はフットサルでした。
新しいチームができたんです。
キャッツ婆って言うんです。

 日曜日でいつも溢れていたんです。
 お婆ちゃんの名前がなぜか思い出せません。
 「ばあちゃん」としか呼んだ記憶がありません。

練習試合は二時から四時と決まっていて、
集合場所には一時半に行ったのですが、
車がやってきたのは二時だったので、
僕らは、もう間に合わなくなっていました。
渋滞のせいで、車が遅れてしまったのです。

 お婆ちゃんの家はとても田舎で、
 それはそれは僕の家よりも、もっと田舎だったのです。
 その証拠に、庭には牛が居て、いつも
 「モー」とか 「モ~」とか 「ンモ~」とか鳴いていたのです。
 多分、二頭くらい。

何と言うことでしょうか……。
貴重な練習時間が失われてしまいます。
着いたら、急がなければなりません。
ストレッチして、しっかりアップして、
体を温める暇なんてありません。

 お婆ちゃんの家に遊びに行くと、
 ご飯がとても熱かったです。
 どうしたら、あんなにご飯が熱いのか不思議でした。
 そしてサイダーは、とても冷たかったのです。
 それは、家の裏に流れている川の中で冷やしてあったからです。
 冷蔵庫なんかよりも、よっぽど冷たく冷えるのです。
 川の中に手を入れたら、きゅっとして、
 それからお魚たちは逃げていくのです。
 川の水はとても澄んでいて、とても緩やかに流れていて……。
 何も急ぐことなんてありませんでした。
 なぜなら、失われていくものより、見つけていくものの方が、
 毎日毎日、溢れていたのですから。

違うんです、本当は。
僕らは(本当は僕だけが)勘違いしていて、
練習試合は三時から五時だと思っていたんです。
だから、黒やぎさんは仕事だから、
途中で帰らなければいけないのか、とか
言っていたのです。
僕にとっては、ほんの十分くらいの遅れで済んで、
幸いだったのです。
電車で一人行っていたら、僕だけ一時間遅れでした。

 お婆ちゃんの家に遊びに行った時は、
 なるべくゆっくりしたかったです。
 日帰りなんてとても残念で、
 帰りの時間を気にしながら遊ぶなんて、
 集中して遊ぶことができません。
 僕が子供の頃は、兄弟も従姉妹たちも、
 みんなみんな子供だったのです。
 やっぱり夜更かしして、遊ぶのが楽しかったのです。

練習施設に着くと、新しくできたユニフォームをもらいました。
約束の時間には間に合わなかったけれど、
ユニフォームだけは、日曜日に間に合ったのです。
二階に駆け上がると、三面あるピッチが見渡せました。
一番小さなのが、僕らの使うピッチです。
新しいメンバーも見えました。
とても大男でした。

 お婆ちゃんは、いつもお菓子をくれました。
 たくさんたくさんお菓子がありました。
 それを持って、僕らは二階へ上るのです。
 階段はとても急な階段で、
 カリン様に会いに行く時の、塔のようでした。
 そこは子供たちだけの遊び場で、
 窓を開けて顔を出せば、何もかもとても小さく、
 雲の上から見下ろしているように、遠くまでが見えました。
 僕らはそこで、よくトランプをして遊びました。
 ありとあらゆる、ゲームを。

新しいユニフォーム、新しいメンバーも加わってのゲームです。
大男がピッチを占領するように立っていたり、
時に玩具のように動いたりするのは、見ていて面白く、
(時にはルールさえも超越しながら)
もしかしたら、監督が招集した最強のカードなのかもしれません。

僕は少し遠目からシュートを打ってみました。
いつものように、またキーパーの正面で、
けれども、弾いたところを16番が決めてくれたのです。
試合は所々でいい勝負でした。
(僕らがアップ不足だったことが相手チームに幸いしました)


 お婆ちゃんは、いつも落ち着いていました。
 腹を立てたり、慌てたりしているのを、
 僕は見たことがありません。
 無表情でいる時でも、いつも笑顔でした。
 それが僕の知っているお婆ちゃんです。
 お婆ちゃんを見ていると、不思議と安らぎ、
 小さな悩みなども、どうでもよくなる気がしました。

 だんだん耳が遠くなっていきましたが、
 お婆ちゃんは、一度も僕の言葉を、
 無視はしませんでした。
 お婆ちゃんの聞こえたように、
 お婆ちゃんが勝手に解釈するからです。

   「雨 止んだね……」
   「亀 死んだかね?」


 
練習試合はあっという間に終わり、気がつくと、
お日様も傾きかけていました。
本当に楽しいことは、いつもすぐに過ぎて行ってしまうのです。
二時間なんて、あまりにもあまりにもあまりにも足りないのです。


 お婆ちゃん、
 僕はまだ練習の途中です。
 本当に楽しいことを、見つけなければなりません。
 短い時間の中でも、見つけなければなりません。


 
今日は、僕らの最初の日曜日でした。
時々思い出すことになるでしょう。


 今では、遥か遠い日曜日です。
 お婆ちゃんのことを、時々思い出します。

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/02 08:53 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
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