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幻想
もしも
とてもお腹が空いていたなら
スキーはステーキに見えるでしょう

ごく自然に
クリニックはニンニクに見えるでしょう

人は見たいものを見るのです

今日は先生にみてもらう日です

この雨も
そろそろ雪に見え始める

そのはずです
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テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/24 08:28 】 | できそこない道 | コメント(4) | トラックバック(0) |
なきうた
理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は
生まれるよりも遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならないという理由において
歌うのです

遠い過去の人である私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/22 17:28 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
正しいことを言う時は
正しいことを言う時は
少し下から言いなさい
正しいことを言う頃は
もう相手も気づいている
その大いなる正しさで
無知と誤りを知らしめて
突き落としてはなりません


誰かに習いませんでしたか


それでもきみは言えばいい

私はきみの正しさを
静かに耐え忍びながら
新しい知を学びます

色々と

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/21 00:32 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
やりなおし
入り口付近
手すりかあるいは背もたれに
もたれながら
人の流れを見ていた

見るといっても
別に何かを見ていたわけではないが
動くものに目を向かわせるのは
生きていることの
最低限の確認作業なのだ

もうすぐドアが閉まって
もう目で追うべきものも
吊り下げられた広告だけになってしまうが
作り物には醒めてしまったし
首の角度を変える元気もないだろう

名残を惜しむわけではないし
さよならを言う相手がいるわけでもない

ドアが開いている
残り僅かの時間
最初で最後の接点を想うように
生き物の動きを見ていると

おじさんがゴミ箱に近づいて
持っていた紙くずを投げ入れる

けれども僅かにイメージが違ったのか
紙くずの落ちた場所は
ゴミ箱の僅かに手前で

おじさんは腰を屈めて
紙くずを拾い取ると
もう一度
拾い上げた紙くずを捨て入れる

再挑戦は成功を収めた

どこからも拍手は起きなかったし
誰一人見てもいなかったのだけれど

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【2007/02/20 23:36 】 | できそこない道 | コメント(2) | トラックバック(0) |
手袋
無造作に手袋が干してあった
一つ二つ三つ四つ……
いくつもの手が

東を向いたものは朝日を受け止めようと
上を向いたものは雲を
横を向いたものは横殴りの雨を
掴み取ろうと

こちらを向いたものが何かを

だがそのメッセージは
手から滑り落ちるように
だから読み取ることはできなかった

ただ一つの手は下を向いて

それはまるで
何かを掴み損ねたように
下を向いていて

遠い過去に
何か忘れたように

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【2007/02/18 00:26 】 | 好きに書いた詩 | コメント(4) | トラックバック(0) |
僕の歩く道
降り立ったのは知らない街
目的地への方角もわからない
勘だけを頼りに歩き始める

そうやって今まで進んできたし
なんとなくうまくいきそうな気がする

色紙のように薄い身なりで
歩き始めて 一歩
意外にも風は冷たい

しばらく歩道を行けば
道は大通りなのに
なんとなく暗く

不意に目に飛び込んできたのは
白く光る横長の看板で
見たこともない女が
閉じ込められた夜の中で
太陽のように微笑んでいる

その頭上では
どこかで見たような大木が
ひとつふたつ 
たくさんの枝を広げながら
夜を謳歌するように
風にそよいでいる

それはどこか懐かしい唄のようで
どこか遠い場所へ
僕を連れ戻そうとしたけれど

一瞬足を止めてしまっただけで
再び歩き始めた

暗さを増していく道は
方向感覚に不安を抱かせるが
歩いていることは
わるくはなかった

家の中では
気づけない風があって
聴けない唄もあった

構わず進んで行くと
やがて明るい交差点に出た

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/15 17:39 】 | できそこない道 | コメント(4) | トラックバック(0) |
嘆きのエルニーニョ
オー エルニーニョ
きみは 寂しいひと

雪のないクリスマス
雪のない冬景色
行き場のない指きり
行き過ぎるだけ

オー エルニーニョ
きみは 冷たいひと

雪のない一月
雪のない散歩道
行き場のない旅人
行き過ぎるだけ

オー エルニーニョ
きみは 恐ろしいひと

雪のない雪道
雪のない冬化粧
行き場のない表情
行き過ぎるだけ

オー エルニーニョ
きみは 消えたひと

雪のない雪国
雪のない雪祭り
行き場のない悲しみ
行き過ぎるだけ


オー エルニーニョ
とうとう今年も
雪は降らなかったよ


オー エルニーニョ
きみを頭に浮かべながら

僕は
真冬の海で
サーフィンに夢中だ

きみのおかげで
少しも寒くない

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/12 08:47 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
人前で唄う
いつも
負けそうで

いつも
負けそうで

いつも
いつも
いつも

私は自分を

まず励まさなければならない


自分の唄で

人を愛する前に



いつも
泣きそうな

いつも
泣きそうな

いまも
いまも
いまも

泣きそうなきみに

届ける唄をうたう前に


私は自分から

愛さなければならない



自分の唄で

人を愛する前に

テーマ:自由詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/11 05:21 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
広さの果てに
華やかな世界に
暗がりを連れて紛れ込んで

迷子のように靴を見ながら
強がりの消えた言葉を吐く

宇宙なんて
見なければよかった

きみの遠さ
知っただけで

穏やかな世界

そこにいることもできたのに
【2007/02/10 09:29 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(2) | トラックバック(0) |
できそこない道
完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている
【2007/02/09 20:00 】 | カテゴリーの詩 | コメント(4) | トラックバック(0) |
檻の中の空
檻の中に檻があるから
檻の外の空は
やはり檻の中にあった

ひび割れた
プラスチックの水槽の中に
海があって

そこから見上げた空は
やはり本物の空ではなかった

囲われた空
みせかけの青と
気休めの自由で塗りたくった
ちっぽけな空は

紙飛行機さえも
夢を運べなかった

いつ

こんな空を選んだだろうか

テーマ: - ジャンル:小説・文学

【2007/02/09 19:57 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(0) | トラックバック(0) |
こんなもの
こんなもの誰も読みませんよ

誰に読ませるつもりも
別になかったけれど
言葉は自分自身への
絶対的否定のように
生命の核心的部分を
ひとことで略奪するように

その時僕は
萎縮しつつある心を隠すように
小さなノートを静かに奪い返して
胸の奥に仕舞い込むのがやっとだった

こんな僕の
こんな落書きなんか
確かに誰も読まないだろうさ

あなたは人の日記を勝手に覗いておいて
こんな論文は発表するに値しないと忠告する

なぜわかるのだ
いつか誰かに本当は読んで欲しかったと

あなたは作者の意図を読み取りながら
同様に読者の解釈も取り付けてしまう
出来すぎる批評家のように言うのだ

こんなもの書いても誰も読みませんよ

冷酷な真実を
温かい夢の中に突きつけられたように

確かにこんなもの
こんなものにすぎないもの

あの日の言葉を
思い出すことなく
すぎない時はなかった

それでもペンを握り

その手は迷いながらも
決して止まることはなく
いつか迷い込むように
誰かが目を留めてくれ

そうだ
あなたとは違う目を持った
誰かがいたのだ

依然として
こんなものではあるけれど

今日は
こんなにも 風が強い

時折窓の外に目をやり
空想の中を休憩しながら
僕はまたペンを輸送する

こんなにもの人が
忙しすぎる現代社会の中で
足を運んでいるのだ

だからまだ続けている

こんなものを今も



きっとこれからも

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/08 08:36 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
気まぐれ翻訳機
僕は
きみの言葉が
わかっていない

一語一語は
わかるけれど

それをつないだ時には
もうまるでわからなくなる

世界に伝わるようには
うまく言葉にできない

僕は
きみのことが
わかってしまう

一語一語は
わからないけど

それがつながった時
なぜかわかったような気がする

きみの顔が浮かんでくる

世界に伝わらない輪郭で

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/07 12:11 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(0) | トラックバック(0) |
夜明けの道
歩く
夜明け
道を

歩く
夜明けの夜

さよなら

歩く
歩道

歩く
前に

歩く
夜明けの夜

おやすみ

歩く
夜明けの街

歩く

歩道橋
渡らない

歩く
夜明けの道

信号
光る


眠ってる

ビル
立つ

歩く

バス停
待つ

明るい
まだ
明るい

歩く


すれ違う


変わる

はじまる
何か
新しく

歩く


照らす


息してる

ビル
灰色


灯り

ゴミ
舞う


静か


拾う

はじまる
何か

いつもの
通りに

ひとつ

ひとつ

特別に

歩く

歩く

歩く

ほら

だんだんと

明るくなってきた

夜明けの朝

おはよう

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/06 08:06 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
片隅
ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/05 08:24 】 | 好きに書いた詩 | コメント(0) | トラックバック(0) |
最後の最初
初めて僕の目の前で
両手を広げて座っていた
近づいてそれを親だと思った

初めてみた人は
なぜか僕を追いかけてきて
人は追いかけてくるものだと思った

初めて食べた茄子は
腐っていたから
茄子は食べれたもんじゃないと思った

初めて笑った友達は
間もなく引っ越していってそれっきり
もうそれっきりなんだなと思った

初めて見た夜は
星も夜の中に隠れ込んでいて
夜はただ黒いものだと思った

初めて読んだ本は
悪者がいっぱい出てきて
だけど最後には皆死ぬんだなと思った

淡く曖昧な言葉のように
印象は不正確な鮮明さで
それはそのまま最後まで
持っていくこともできるし

だけど一通りの宇宙の読ませた学び舎は
短くも長くもある月日においていかれる頃になって
幾多の誤解に覆いつくされた虚構のように
古びた地図の上で部分的な真実は幻想と交錯して

うそだ
本当だ
無意味だ
大切だ

初めて僕が死にゆく時に
一番残っている何かが
やっぱり気づかせてくれる

初めて僕が僕であることを
もう忘れてもいい時になって
やっと初めて訪れるのだろう

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/04 01:29 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(0) | トラックバック(0) |
恋の魔法
きっと
世界で一番
かわいく見える

それは詩を書き終えた頃のように

恋する瞳の中では
誰よりも
輝いて映る

だけど時間を置いてごらん
ふと 我に返れば

なんだこんなものか……

あんなに熱く想えたのに
あんなに輝いて見えたのに

消えてしまった

魔法がとけたように


きっと
世界で一番
酷い気分になる

それは詩の海に溺れてしまったように

包まれている時は
他人よりも
輝きが見えない

だけど時間を置いてごらん
ふと 我に返れば

なんだこんなに想いが……

あんなに熱く思えたのに
あんなに不自由に思えたのに 


消してしまいたい


魔法が溶け出したようだ

テーマ:恋愛詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/03 09:18 】 | 矛盾ファンタジア | コメント(2) | トラックバック(0) |
世界
広い広い
世界の中に

取り残されて
小さくなってしまったら

世界の外に出てみよう

新しい出会いを求めて
未知の世界に

きみは
驚きに震えながら

そして
知るだろう

すべてはほんの一部だったと

小さな小さな世界の中で
小さくなっていた自分を

広い広い
世界の中で

名を持ち得たことの奇跡を

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/02/02 07:15 】 | 好きに書いた詩 | コメント(2) | トラックバック(0) |
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