離れ行く空
今にも空は
薄っぺらいビルに反射して
跳ね返りそうだ

今にも空は
普通の人々の抱える無数の哀しみを包み込んで
青と白の祈りの中で光の協奏曲を奏でそうだ

今にもそれは

空の中で寝静まる熱情のように
手の中を離れていく月のように

変わらない空は
アシストの連鎖のように
朝も夜も昔も今も変わり続ける街並みを見守っている

空と街をつなぐ手が不条理な力で離されて
見えなくなるように

今にもそれは

水色のシャツを着た雲のように
海底から見上げた稲妻の光のように
森を潤せなくなった大人しい雨のように

今にもレトリックな空は
僕らの言葉を奪っていきそうだ

今にもそれは

雲の中に隠れてしまいそうだ

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【2006/10/27】  この記事のURL | 今にも詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
七の物語
今にもそれは

街角の7のように

七つのボールの輝きのように

七つの海を渡るカブトムシのように

七色の虹を描く透明なペンのように

七人で作られる二人一組のように

七人の侍の持つそれぞれのプライドのように

七の月に流れる祈りの雨のように

今にもそれは

飽和しない七の連なりの先で

たまごは茹で上がりそうだった

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【2006/10/27】  この記事のURL | 今にも詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
言葉恐怖症
冗談一つも不謹慎で

励ますための言葉さえ

逆方向から受け取れば

なんだか嫌味な響き方

それできみは大人しい

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【2006/10/27】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
わがまま
あるがままであるために

私は私の思いを伝えよう

なすがままでないために

私は私の意見を述べよう

わが心のままに

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【2006/10/25】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
1UP
僕らはたったの一度きり

気軽に1UPできない体

復活はできない定め

だからだから

ためらう

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【2006/10/24】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
オール電化
この胸の苦しみは

脳の中ではない

この胸の痛みは

電気信号じゃない

僕は痛みながら生きていく

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【2006/10/24】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
言葉ミサイル
安全な囲いの中から

姿なく心なく

配慮なく実りなく

容赦なく際限なく

落ちて泣く

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【2006/10/24】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
汚れた手
出さなかったけど

差し伸べもしなかった

同じだ

僕の手は

あいつらと

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【2006/10/23】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
一票の各差
通りすがりに軽く投げ入れた一票

遠くからすがる想いで泣き入れた一票

どらも等しく

同じ一票として

位置づけられる
【2006/10/23】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
気にすんなよ
くだらないと言ってしまえば

すべてはそうなるだろう

くだらなくあることを

だから気にすることはない

きみはそれであってるよ

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【2006/10/23】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ひとり歩き
言葉の一人歩き

群集の一人歩き

法律の一人歩き

イメージの一人歩き

みんな随分孤独なんだね

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【2006/10/22】  この記事のURL | だいたい5行詩 | CM(4) | TB(0) | ▲ top
夏のあと
秋は曇り空のまま
そよ風に運ばれて
黄昏に身を沈めた

今想えば遠い昔

灼熱の太陽が
あの夏のまぶしさが
あいつの暑苦しさが

この秋をよりいっそう秋色に染める

だけど夏を恨んだり
 
憎んだり 後悔することはできない

夏が過ぎるとは

思わなかったのだから

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【2006/10/21】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
いつかの苦味
箱はベッドの下
引き出しの中で眠る

小さな箱の中には
冷たい銀紙が深く眠っていて

自虐の誘惑に駆られ
取り出せば
触れるだけでも
それは冷たい

開いてみればやはり冷たくて

もうカカオの苦味が溶け始めている

両手を伝わって
肩に
喉に
胸に

浸透する
順路を辿って体の隅々まで
巡回するカカオ

自ら招いた空白の女神が
白夜を深遠な黒に
染めていく

完結を知らせるボタンは
いつも内側から押されて

窓から流れ出す静かな雨

消せない言葉と苦い行間
銀色のまま折りたたんで

引き出しの中に12月を戻す

純度は月日が変貌させる

いつかのカカオのように

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【2006/10/19】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
創作料理
自分でつくったものは
食べれないことはない

ひとに食べてもらうのは心配だ
おいしいと言って食べてもらえると
それはとっても励みになる

食材は得意先から仕入れたものと
あとはその辺に転がっているもの

勢いだけで仕上げてみたり
一晩寝かせて発酵させたり

ひとの口に合うか心配だ
おいしいと言ってくれても
少し不安になることもある

忘れられない味がある
今でも香る想いがある

変わらないものを作りたい
同じ味を守ることも難しいけれど
飽きのこないものを作りたい

あなたにいつか
おいしいと言ってもらえるような

食材は胸にしまってあるものと
その辺に転がっているもの

新しいものを作りたい
新しい味を出すにも勇気がいるけれど
自分なりの味を出したい

いつかあなたにも
喜んでもらえるような

そんな日は訪れないかもしれない
だけど少しでも近づいていきたい

大繁盛とはいかないけれど
いつも食べにきてくれる人がいる
おいしいと言ってくれる人がいる

だからこの包丁に反射するような

光を今日も探しに行こう

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【2006/10/17】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
きみに描いた絵
いい絵が描けたから
きみにみてほしいんだ

みせたい絵が描けたから
気に入ってもらえるといいな

秋の真中の
ぼんやりと白い
やさしい曇り空を

やっとようやく描けたから
きみにもらってほしいんだ

あの時何かいいかけた

きみの言葉は戻らない

重く滲んだパレットの中で
冷たいキャンバスの上で

固まったままの時間を
ずっと溶かしていたんだ

秋の真中の
ひんやり白い
やさしい曇り空を

黄昏の中で描いていたんだ

僕はひとりで

きみの姿が欠けてから

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【2006/10/15】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
店の終わり
こんな時間に
ご来店ですか

もう食べ物は終わりました
大丈夫ですか

こんな雨の日に
ご来店ですか

もう飲み物は終わりました
大丈夫ですか

いつもいつも
店は歓迎しない

もう半分明かりを落としている
もう客の多くは帰ってしまった

こんな夜も遅くに
ご来店ですか

終わりの時間が近づいていますが
大丈夫ですか

いつもいつも
店は迎え入れない

もう半分片付けかかっている
もう心は帰宅に向かっている

今頃になって
ご来店ですか

たったひとりで大丈夫ですか

もう何もかも終わりました
大丈夫ですか

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【2006/10/12】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
逆さ言葉
優しさを隠すために
醜い言葉
並べてるんだ

目覚めないのはかなしいことだ

正しさなんて同じ場所にはない

どんなに危うい状況にいても

鏡はいつも逆さまに映すものだ

醜さを隠すために
優しい言葉
並べてるんだ

眠れないのは苦しいことだ

正しさなんて同じ方向からみえない

どんなに恵まれた状況にいても

鏡の中に自分は見えないものだ

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【2006/10/10】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ドアの破壊者 
ドアを叩きつける音が
僕の感情をしめつける

どれだけ脆いんだ

もう誰もドアを開けないでくれ

どうしようもない自分

どうしようかな

ドアを強く痛めつける音が
すべての感情をはねつける

もう誰も出て行かないでくれ

どうしようもない気分

どうしようかな

ドアをきつく閉ざす音が
僕と世界を閉ざしていく

どれだけ脆いんだ

内部から破壊されそうだ

もう止めてくれ

誰も壊さないでくれ

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【2006/10/07】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
裏切り
だんだん優しさに鈍くなる

だんだん感情が薄れていく

僕の心を横切った

僕は僕の中の裏切り者

少しは信じていたのに

最初に僕が裏切った

だんだん言葉に鈍くなる

だんだん感動に薄れていく

僕は僕を裏切った

僕は僕の中の裏切り者

一番信じていたのに

最初に自分で裏切った

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【2006/10/07】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
あきも来ず
まあよくあきもせずって

人にも猫にも笑われた

あんまり悲しいと泣きもしないように

あんまり恋しいと時も見ないようになる

夏が終わった頃

ようやく僕は2006年のカレンダーを開いた

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【2006/10/06】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
止まない雨
いつか雲が割れて
その隙間から冬が落ちても

この雨は止まない

いつか親戚と縁が切れて
すべてがデジタルに統一されても

明日突然鬼がきて
天国からの手紙を届けても

まだ雨は止まない

長い雨だ

憎しみの続きのように

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【2006/10/06】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
いい人
いつも飴をくれるから
あなたはとてもいい人だ

いつも
耳を傾けてくれる
困った時にいてくれる
真っ直ぐに見てくれる

何でも答えてくれるのに
何もきいてはこないから

あなたは
知恵を貸してくれる
お金を貸してくれる
すぐに力を貸してくれる

何でも応えてくれるのに
何も求めてはこないから

いつも光をくれるから
あなたはとてもいい人だ

僕の嘘を信じてくれるから

僕の罪に手を貸してくれるから

僕を落ち込ませてくれるから

あなたはとってもいい人だ

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【2006/10/05】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
僕の台詞
ごめんね

わるくはないのに謝った
たりなかったと謝った
いたらなかったと気遣った
そんな優しい人だった

ごめんね

誤りないのに謝った
気づかなかったと謝った
いたらなかったと気遣った
そんな優しい人だった

ごめんね

微笑みながら謝った
気づかなかったと気にかけた
いたらなかったと声をかけた
そんな優しい人だった

細やかなあなたらしさに
気づくことさえできないまま
僕はあなたの優しさに
何も返してあげられなかった

ごめんね
【2006/10/04】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『矛盾ファンタジア』
僕はもう1つ新しい場所を作りたかった

最初に窓を開けた時の新鮮な景色が

いつも長く続くことがないから

季節がまわる頃に逃げ出したくなってしまう

だけどそれは繰り返しかもしれない

居場所を変える前に

服の色でも変えてみるのもいいかもしれない

新しい場所を作るなら

僕はそこで新しいことをやりたいと思った
【2006/10/04】  この記事のURL | カテゴリーの詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
『ことばあそびの詩』
ことばあそびに説明なんてナンセンスだし

遠くから汽笛の音が聞こえてくる夜の

バームクーヘンの輪の中に忍び

悪徳商法の商社のようにこそこそ

双眼鏡でのぞきこんでみたらああ

微熱を少し感じた工事現場

ノンスタイルでいきってみると

嫉妬する力だけが生きている証拠
【2006/10/04】  この記事のURL | カテゴリーの詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
正反対の人
もしもとてもひどい目に遭った時
もしもそれと同じ場面になった時

僕はそれと反対のことをしてやる

もしもとてもひどい奴に会った時
そんな日のことは忘れないだろう

痛みは胸の奥深い闇まで落ちて

落ちて

落ち切ったところで封印されて

それから新しい自分に進化する

もしもとてもつらい目に遭った時
もしもとてもひどい奴に会った時

そんなこともあったからと
笑って思い出せるくらいに

もしもそれと同じ場面に立った時

僕は

あくまでも反対の人になろう

どこまでも反対の場所へ行こう

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【2006/10/03】  この記事のURL | 矛盾ファンタジア | CM(0) | TB(0) | ▲ top
鈍感な日々
気づかないうちに
与えているのさ
同じかなしみを
僕だって

気づかないだけで
与えているのさ
同じだけの不安を
いつだって

みんなに優しくなんてできないね
ひとりにだってできないからね

気づかないほどに
与えてないのさ
十分な優しさを
きみだって

ひとりに優しくなんてできないね
みんなにだってできないからね

気づいた時にはもういないよ

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【2006/10/03】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
もうやめた
戻れるよ

嘘だけふえる 

約束や 

メッセージふだ

立てかけたまま

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【2006/10/02】  この記事のURL | ことばあそびの詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
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