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Author:junsora(望光憂輔)
 言葉について 心について
 自分について 人について
 空についてここにくっついて
 えらく単純に 丸く複雑に
 時に冒険的に時に休憩しつつ
 色んな形で 色んな気持ちで
 詩を求めていきます

 詩に飢えた狼はリンクフリー
 先生それは
 国語ですか道徳ですか
 さあ何でしょう何でしょう☆

 『猫と婆とそんな横顔』
 で、やはり詩を書いてます。

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2006/06/25 17:41  人の気持ち


人はギターの気持ちがわかる
弦の気持ちになって一緒に
心を震わせることができる

人はボールの気持ちがわかる
転がる気持ちになって一緒に
地面をついていくことができる

人は色んな気持ちがわかる
人でなくても
人と違うものの身になって
気持ちを知ろうとする

人は車の気持ちがわかる
元気がなくなりそうな時は
一息入れにスタンドに入る

人は人魚の気持ちがわかる
海の深さ大きさに畏怖しつつ
やがて泡となっても共感する

人は色んな想像をできる
自分でないもの
自分と違う別のものの身になって
気持ちをわかろうとする

だけど人は人の気持ちがわからない
自分と同じ人だけど人の思いを知ろうとしない

人は消しゴムの気持ちがわかる
磨り減っていく痛みを思いながら
より正しい言葉に近づこうとする

人は色んな気持ちがよくわかる
人は色んな想像でよく理解する

だけど人は人の気持ちがわからない
自分と違う人だけど人の想いをわかろうとしない

人は人がわからない

人なのにわからない

テーマ : 詩・唄・詞 - ジャンル : 小説・文学

2006/06/25 05:55  『カテゴリーの詩』について


カテゴリーの説明を
詩のようにしてみた

何でも詩のように表現することは
ことさらに物事を混乱させたりする

それでも何でも詩に結び付けて考えなければ
私はきっと詩を書き続けることもできないんだ

2006/06/25 04:51  『これで最後の詩』について


これで最後の詩
私はそれを書きたくはない
それは世界最後の日に書くためのものか
私が死ぬ時に書くためのものか

これで最後の詩
情熱を失った時 心が折れてしまった時
私はそれを書くのだろうか
それはラブレターになるのだろうか
それは遺書なのかもしれない

これで最後の詩を
私はそれを書きたくはない

それでも私は最後の時をいつも想っている
そんな日のこともいつもどこかで想っている

早いとか遅いとかではなくて
私が夏なら夏が過ぎ去るように
私が秋なら葉が落ちるように

だから私はこの場所を
冷めた横顔で用意した

『これで最後の詩』
そんな詩を書く日が
どうか来ないように

私はいまあるうちに
私はいまある限りに
詩を書いていきたい

2006/06/25 03:44  『言葉のない詩』について


言葉のない詩
言葉を失ったのだろうか
沈黙するノートだろうか
雨のメロディーだろうか

言葉のない詩
それは一枚の絵かもしれない
それは大きな空かもしれない
そこには言葉は書いてなくても
何かを語りかけてくる時がある

私はそんな詩は書けない
私はただみたものを感じたことを
拙い言葉に置き換えて詩にしてみる

『言葉のない詩』を
見失わないために

2006/06/25 03:09  『絵に描いた詩』について


絵に描かれた幸福のように
絵によって描かれた詩
絵と一緒になって描かれた詩
そんな詩なのだろうか

私には絵を描くことはできない
絵の中に詩を描くことも
詩の中に絵を描くことも
私には憧れ

絵に描いた城のように
ただ遠くから眺めている

『絵に描いた詩』
それは私の空想の中の詩

2006/06/25 02:16  『本当の詩』について


本当の詩
もしもそんな詩があるのなら
今までの詩は全部うそなのだろうか

本当の詩があるのなら
うその詩もあるのだろうか

私になぜ
本当のことがわかるだろう
簡単にわかりはしないのだ

本当の詩
もしもそんな詩があるのなら
私はいつか書いてみたい

けれども本当の詩を書くために
過去のすべてがうそになるのなら
私はそれを書きたくはない

本当の詩
なぜ本当にこだわるのだろう
本当もうそもありはしないのに

私が私でありあなたがあなたであれば
私が詩を想いあなたが詩を想えば
それはもう本当の詩なんだ

だからそれはどこにでも転がっている
あなたにもらったこのレシートでさえも

すぐに捨ててしまってもいい
小さな紙切れではあるけれど

あのおばちゃんは手の平で見つめたまま
とても熱心に訝しんだり共感したりしている

『本当の詩』
私がこの詩を書くことは
きっとないだろう
それはなんてうれしいことだ

2006/06/25 02:04  『架空の詩』について


架空の詩
それは架空の世界について書かれた詩か
それともとてもあやふやな詩なのか
一片の真実も含まれない詩なのか

ここは現実に実在する世界で
架空の詩以外は現実の詩なのだろうか

いつだって現実の中には架空があふれているのに
いつも詩の中には架空がいっぱいあふれてるのに

『架空の詩』
私は滅多とそんな詩を書くことはないだろう
私の書くすべてが架空の詩でないのならば

2006/06/25 01:02  『いつか書いた詩』について


今日書いた詩も
「いつか書いた詩」と呼べるだろう
けれどもそこにノスタルジーはない

「いつか書いた詩」は
ある季節の終わりに引き出しの奥から
かすかに見覚えのあるノートから現れる

私が詩のようなものを書き始めたのは
深まりすぎた秋が冬に流れ込む頃だった

走っていれば寒くない
立ち止まった時 
寒さに気づく
眠っていれば恐くない
目が覚めて自分を思い出す

あの頃の詩はその季節ほど長くもなかった
私はそれよりずっと前からノートをつけていた
それは意味のわからないノート

脈絡もなくただ比喩だけがある
あまりに意味がわからないので
何度も捨ててしまおうかと思った

いま私は詩のようなものを書いている
引き出しの奥に眠っているものは
出てきたとしても比喩の欠片

「いつか書いた詩」を解き放つためには
いま書いた詩を長く眠らせておくしかない
そうすればいつの日かそれを
『いつか書いた詩』と呼ぶことができるだろう

2006/06/24 22:12  短い夢


少しだけ夢を見た

そのすぐ後で

怪物が目覚めるまで

夢は短く

現実は長かった

2006/06/21 20:00  嫌いなだけでいいのに


好きでもいいし

嫌いであってもいい

なぜすべてを否定して

存在までも

消そうとするの

2006/06/21 04:14  言葉の侵略


理論武装して

上から決めつける

嫌味な言い方で

嫌気を起こさせる

そんな表現の自由

2006/06/20 23:18  負けん気


負けちゃダメ

だけど人は弱い

自分だって負けてしまう

誰だって負けることがある

信じることはより難しい

何ができようか

何の力になれようか

僕の言葉はガラクタだ

2006/06/20 17:16  わくわくシュート


丸い惑星の真ん中で

魅惑のシュートにスタンドが沸く

みんなワクワク 

そして…  困惑

星は枠をはみ出した

2006/06/19 21:50  セットプレー警報


そっとボールをセットして

スッと3歩遠ざかる

きっと大丈夫さ

ハッとする瞬間

グッと身を乗り出した

2006/06/19 17:17  本当の言葉


勝つしかないと言い続け

勝つ以外の結果が続く

三度目の「勝つしかない」は

今度こそ本当の言葉

もう勝つしかない

2006/06/19 00:58  淡い期待


想いがたくさん

だから

重いな落胆

それでまだ

夢をみていたい

痛いほど期待していたい

愛していれば

求めてしまうものだから

テーマ : 詩・想 - ジャンル : 小説・文学

2006/06/18 21:33  悲願


かつてない屈辱に涙して

けれどそれを糧にして

闘志を奮い立たせて

ネットを震わせて

そして勝って

2006/06/17 21:07  理由


満たされないことで
私は書き続けられる
時々満たされることで
私は生き続けられる

私は浮き沈む
イルカのように浮き
期待のように沈む

満たされないことで
私は書き連ねられる
ひと時満たされることで
私は生き続けられる

私は浮き沈む
風船のように浮き
年月のように沈む

未知なるものを求めて
未知なる場所に向かい

私は書き綴り浮き沈む
私は雲のように浮いて
私は笑みのように沈む

生き続けるために
私は書き続ける
片時受け入れられることで
私は満たされる

テーマ : 詩・唄・詞 - ジャンル : 小説・文学

2006/06/14 20:11  ただそこにいて


だから何とは言わないで
挨拶みたいに理由はない
晴れたり降ったりするように
君はここにいていいんだよ

ただここにいればいいよ

だからなぜとは聞かないで
約束みたいに理由はない
降ったり止んだりするように
意味はなくても私はここに

私はいまここにいるよ

それが何とは言わないで
辞書みたいに理由はない
晴れたり曇ったりするように
君はここにいていいんだよ

だから君はここにいてね

だからなぜとか
理由らしい理由なんて
どうでもいいんだから

だからただそこにいてね

テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2006/06/14 19:20  『謎の詩』について


謎の詩とはどんな詩なのだろう
謎について書かれた詩か
詩そのものが謎なのかもしれない

私はなぜ詩を書くのだろうか
なぜ私が書くのだろうか
なぜ詩を書くのだろうか
その大きな謎を前にすると
私は一文字も書けなくなる
そして謎の中に夜が明ける

一編の詩の命はとても短い
そして永遠に生き続ける
それもまた謎めいている
解けない謎こそが謎であるように

2006/06/14 18:07  『今にも詩』について


今にもそれは消えかかった詩のように
今にもそれは詩を呼び込む呪文のように
今にもそれは青い詩の中を泳ぐ子犬のように

意味なんかなくても
ただ喩えを並べてみたかった
それはいつも一瞬で別世界に誘ってくれる

中身なんかなくっても
ただ喩えばかりを並べてみたかった
もう私の中ではまるで物語なのだから

誰にでも好きな言葉があるように
身についた口癖のように
好きな表現の形がある

そんな言葉を開放したくて
『今にも詩』を書いてみる

2006/06/13 23:05  幻のように


時が経つとね
また違って見えるんだ
なんだかね
それは違って見えるんだ

遠くで見るとね
また違って見えるんだ
過ぎ去ってみるとね
また違って思えるんだ

終わってみればね
また違う話に見えるんだ
なぜだかね
また違う話に思えるんだ

振り返ってみるとね
それは違った景色に見えるんだ
通ってきた道だけどね
それはまた別な風に見えるんだ

後からならね
何でも言えるけど
見た後で言う話は
きっと言い訳めいてきこえるね

でもね
全部が幻ではないよ
今がそうでなければ
たぶん幻ではないよね

あの時はね
きっと必死で
あの時はあの時なりの
選択をしていたんだ

今思えばね
それはよくはわからないんだ
今となっては
もうわからないんだ

ただね
胸の中に残るものがあるんだ
何かね
この辺にまだね

だからね
うまくは言えないけどね
やっぱりね
嘘ではなかったよ

テーマ : - ジャンル : 小説・文学

2006/06/13 21:57  今にもそれは


今にもそれは
詞のない歌のように
置き場のない物置の中の
自分のように

ただ いるだけで
自分を見失っていく

好きな言葉
羽のない言葉のように
赤く染まった
繰り返される言葉のように

今にもそれは
魂の抜け殻のように
抜け殻に住み着いた
昆虫の 鳴き声のように

いつかそれは
小さな 大失恋の中の
少年のように

ただ いるだけで
自分を見失っていく

今にもそれは
突き刺さりそう

見つけてほしいと
願いながら

2006/06/12 18:52  フリーキック


言葉の壁を越えて

飛んでいく

みんなの想いをのせて

魔法のカーブを描く

誰も触れることもなく

一歩も動けない

想いの届いた場所で

ネットは揺れる

心のように

2006/06/12 16:22  泥棒想い


人を見たら泥棒と思った
一目見た瞬間にもうそれは泥棒だと思った
頭に布切れは巻いてないけれど
間違いない 泥棒に違いない

人を見たら見るからに泥棒だと思った
目が合ったらそれはもう泥棒だと思った
こっそり忍び寄っては来ないけれど
泥棒に違いないんだ

顔を見た時にああこれは泥棒だと思った
鞄の中は盗んだ物でいっぱいだ
今からまた始めるつもりだ
泥棒に違いないのだから

ああ罪深いのは私の方だ
人を見たら泥棒と思う
私の想いを罰してください
どうか私を裁いてください

おおなんて罪深いのだ私は
私は人を見たら泥棒と思ったのだから
どうか私に罰をください
私は人を見たら泥棒と思うのだから

2006/06/09 21:20  そのまま


元気のない人に
元気がないねと

おとなしい人に
おとなしいねと

寂しい人に
寂しいねと

そのまま言ったらだめなのさ

2006/06/08 21:21  失った物語


あの日の転校生
記憶はずっと止まったまま
もしも何かが
ちょっとだけずれていたら

さよなら転校生
面影はずっとあの日のまま
もしも何かが
ちょっとずれさえしなければ

あの子との時間は
変わらず続いていたのに

失った僕らの物語

途中で離れた物語

2006/06/07 17:59  ずっと転校生


仲良くなった頃にあなたは去ってゆく
わかった頃にあなたは消えてゆく
変わりゆくもの変えられない
僕らは小さな子供だから

笑えた頃にあなたはもう遠くへ
許せる頃にあなたはもうどこかへ
選びたいもの選べない
僕らは無力な人間だから

いつも大事に想う時は
そんな人に限って
足早に通り過ぎて

いつも大事に想う人は
そんな時に限って
止めたくても止められない

いつになっても

僕らはずっと

永遠に転校生

テーマ : 自作詩 - ジャンル : 小説・文学

2006/06/06 16:55  言葉の呼吸


あなたに適う詩は書けないけどね

それでも呼吸するように
言葉を飲み込んだら
僕は吐き出すんだよ

ああ また胸が痛いよ
どうか呼吸をさせてね

あなたを癒す詩は書けないけどね

それでも呼吸するように
言葉を吸い込んだら
僕は書き出すんだよ

ああ  また胸が苦しいよ
どうか呼吸を続けさせてね

2006/06/06 00:23  乗り遅れた日


いつものようにいつもの時間に私は駅に着いた
何が違うというのだ
時計が新しく変わっていた

私は乗り遅れた
私は必死に手を伸ばし
電車に触れることができた
けれども電車は待ってはくれなかった

もう10秒早く走り始めていたら
あるいはあの時一杯の水を飲まなければ
あるいは物凄い俊足の選手であったならば
あるいは私は無言の塊に
この体ごとぶつかっていけば良かった

弱冷車は私を待たなかった
私の存在などないに等しかったかのように
弱い心は冷たさで満たされた

私を迎え入れるだけの扉は再び開かれることはなく
私は間に合わなかったしそれが私はうれしかった
私一人が間に合うことでまた別の何かが
間に合わない何かが生じるような気がした

私はもう一つの電車に乗り
そしてそれはすぐに動き始めた

幽霊が寂しさだけで作った街のように
弱霊車は眩いほどガランとしていた
ガランガランと歌いながら
私だけの臨時列車は私だけを乗せて
暗い地下世界を孤独に駆けた

行き先を告げる声も停車する駅もなく
私だけを乗せて静寂の中を駆けた

私はただ一人
ひとりであることに駆られて書き始めた
5分前の出来事を小さなノートに

なぜ私は乗り遅れてしまったか

それはもう随分前のことのようだった
それはもう遠い昔の想い出話のようだった

取り戻せないものを振り返ることに意味なんてなかった
あるいはあったかもしれない

ただ私はどうしようもなくペンを走らせた
私がここにいることを確かめるかのように

2006/06/05 20:24  『好きに書いた詩』について


それは好きという気持ちから書き始めた詩
あるいは月に向かって書くように
好きという言葉に向けて書いたのかもしれない

ただ見ているだけでも良かったが
ただ見ているだけではダメだった
もっと近づきたくてもっと好きになりたくて
私は好きに詩を書き始めた

私は好きに言葉を並べ言葉を繰り返し比喩を空想した
好きで書き始めたとしても
書き終える頃になると私は泣くことがある
好きであることは時にとてもつらく
それでも私は詩を書くことが好きだ

なぜだろう
好きである理由を言葉で表すことは難しい
そのために詩のようなものがあるのかもしれないが
私が望む時に求める言葉が現れるほどに
言葉は私の近くにはいてくれない

それでも私が好きに書いた詩を好きな時に読んでくれたり
好きに思ってくれた人がいたことはなんと素敵なことだろう
好きという儚い気持ちが続いていく限りに
私は『好きに書いた詩』を書き続けるだろう

2006/06/05 17:31  過去の形


今この瞬間でさえ

次々と後に流れていく

過去を信じないのなら

今だって

当てになるだろうか

2006/06/03 21:17  『だいたい5行詩』について


行数なんてどうでもよかった
一行の孤独が恐かった
私は何か形が欲しかった

私は短い言葉に憧れた
たった一言で何かを変えてしまう
あるいは言葉をのみこんで
何も語らなかったことがすべてを語っているような時がある
言葉を一つ省くことで多くの想像が広がることがある
言葉が一つ欠けることで一つの気持ちが伝わらないことがある
言葉は多くても少なくても同じように難しい

短い言葉に憧れて『だいたい5行詩』を書こうと思った
行数が多すぎた時は改行を思いなおして
行数が足りない時は一行を切り刻んだ
そうしてでこぼこの5行を作ってみたり
あるいは6行になってもそのまま良しとした
だいたい5行詩とはだいたいそんなものだから

行数なんてどうでもよかった
ただ何か形がほしかった
そんな『だいたい5行詩』

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