さよならの記憶
キミの声が届かなくなって
もうずいぶんたちましたね

いったいキミに何が
あったのでしょうか

何もなければいいのだけど

キミの声が届かなくなって
もうずいぶんたちましたね

キミと僕との間に
いったい何が
あったでしょうか

あるいは何がなかったでしょうか


キミの声が届かなくなって
もうずいぶんたちましたね

僕は元気です
キミも元気だといいな

もうすぐ太郎くんが
お別れだそうです

当たり前のように
そこにいた頃と変わって
急に
みんなが集まってきて

わいわい言ってる

キミの声が届かなくなって
もうずいぶんたちましたね

噂によると
キミは変わらず元気だとか

今年も七夕は
7月7日
たったの一日です

好きすぎたものは去らなければならない

願っても 
願わなくても

キミの声が届かなくなって
もうずいぶんたちましたね




時々まちがって キミの声が届いてしまうのは

さよならの記憶が
見つからない
からです


どこにも






どこにも





テーマ:恋愛詩 - ジャンル:小説・文学

【2008/07/28】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
正解探し
キミの言葉
違うんだって
正しくないんだって

正しいって
何だった
さあ、ね

でも、僕
わかるよ 
キミの言葉

でも、僕
好きだよ
キミのこと


キミの歌


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2008/06/24】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
いじめじゃないよね
いじめじゃないよね
たまたまだよね
僕たち仲良いよね

いじめじゃないよね
まさかキミまで
僕を攻撃しないよね

いじめじゃないよね
勢い余って
椅子が飛んでしまったんだよね
そしたら偶然
僕の足の上に落ちて
小指の爪の先から赤い何かが
流れてきただけだよね

だから
いじめじゃないよね

いじめじゃないよね


ほらキミは
こんなに笑ってる



テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2008/06/01】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
もう選べないキミへ
あさりとかキノコとか
もう混ぜてしまえよ

のりとか道理とか
擬音とかネオンとか
価値とか無知とか

ネクタイとか文体とか
スーツとかルーツとか
礼節とか伝説とか

どうでもいいほど
おもいものだよ

ジャンルとかカテゴリーとか
もう交わってしまえよ

成功とか栄光とか
ミスとかキスとか
ルックスとかセックスとか

会社とか社会とか
規格とか資格とか
レースとかブームとか

なげやりとは
ちがうのだよ

どうしようもなく
おもいのだよ

傾向とか対策とか
もうやめときなよ

課題とか時代とか
本性とか入賞とか
ノルマとかモラルとか

貯金とか皆勤とか
経験とか偏見とか
勝ちとか負けとか

キミの存在に比べればきっと
どうでもいいことだらけだった




生きていく道はなかったのかな








どうでもいいこととどうでもよくないことが
ときどきどうしようもなくさかさまなんです





テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

【2008/04/20】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
エル・おおさか
エル大阪に着いた
約束の三時には
一時間あった

時間になるまで
私の居場所は
訪れない

だから私はグルグルと
エル大阪の周りを
回る

坂の多い町

エル大阪を忘れないように
遠くに行き過ぎないように

歩く
回る

一周して帰って来ると
約束の時間は
まだまだ遠い

だから私はもう一度
エル大阪の周りを
回る

制服の少女
黒いスーツの男たち
老若男女
行き交う人々の中を

歩く
回る

大昔
打ち上げられた衛星のように

再び帰って来ると
約束の時間には
まだ早い

だから私はもう一度
エル大阪を
回る

ちらしを配る人がいる
成功率は
五分五分よりも少し低い

12月の風が
坂道を駆け上がったり
駆け下りたり

平気な顔して
歩いている人も
どこかに帰れば
泣いているのかもしれない

他人の顔の中に
自分を探しながら

歩く
回る

そして

初めて来たように
エル大阪に着いた

約束の時間に
ちょうど間に合った

ポケットの中に
相談事を
隠し持っていた



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/12】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
夢の終わり
いい夢だったのに
あんたからの電話
一瞬で
目が覚めたよ

滅多に見れない夢だった

どうでもいい電話のせいで
ぶち壊されてしまった

あんたにはわからないだろう
それが
どれだけ大事だったか

遮られた夢の続きを
どうしてくれる?
どうしてくれる?




あんた


夢の終わりを

全部ひとのせいにするな


もう一度 目を開いて 夢を見よう

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/12/03】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
魔法使い
何気ないところから何かを拾って
何もないところから何かを掴んで
ささやかでも夢見れたら
魔法使いになった気がする

魔法に鈍感な季節の中で
闇より深い場所から
僕だけのインクは
夏が滲んでいくように
ゆっくりと溢れ出す

やがて
パーティーのように飛散して
小さなポエジーを生み出す
瞬間
ときめきさえ覚えながら
ふわふわと
白い絨毯に乗って飛んでいける

ほんの少し
奇跡が起きたように

少しの間だけ
魔法使いになった気がする

それでいて
世間の視線は
不思議な生き物を見るようによそよそしい
儚く消えていくものへ向けられる
憐れみや哀しみとは遠いそれは

永遠に
相交わらぬものに対して
一層安全な距離を保つように
後退しながら


それはやはり




魔法使いを見ているような

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/11/22】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
揺れないネット
足の裏でボールを受け止めた時
地球に乗っていることを
実感する

初めて人を抜いた時
少し上達を感じた

サッカーが好き

顔を上げれば
いつもゴールがあって
ネットを揺らせば
偉業を成し遂げたように
祝福される

誰を抜くというわけでもない
詩は
どこに向かって書くのだろう

いかなるフォーラムで
何人と
一体になれるというのか

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/08/26】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
積もらない話
「お久しぶりです」

現在の時刻を
正確に
述べ合ったような

名前を告げない
自己紹介のような

唐突に
急を要さない
生存確認のような

不思議な儀式

「お久しぶりです」

勢いは先頭がピーク

言うことは
意外なほどそれだけ
今日はこれでお別れです

何も言葉が見当たらないのは
やはり 久しぶりだから
それとも 見知らぬ人だから

またいつか会った日には
同じように言うのでしょう

「お久しぶりです……」

逃げ行く語尾を
少しの微笑で
風船のように魅せながら

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/08/22】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
Let's Go 鼻毛
今日は
いつにも増して
伸びています

切っても切っても
伸びてくる
まるで命のように

そう言うとまた
少し伸びたみたいで
あなたは褒めると伸びる子ですね

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/07/24】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
視点
カメラは
いつも作動している

こんなとこにも
あんなとこにも
みんなが大勢集まるとこにも
誰一人足を運ばないとこにも
ほらね
やっぱり作動しているね

だだっ広い草原でも
延々と続く砂漠でも
ほらね あるね
高い高い山の上でも
もっと上から見ているものが
やっぱり いつも
感じるね

悪いことはできないね
こそこそ隠れながらも
できないね

誰も見ていないとこで
良いことを
しようね

それもやっぱり
見られているけどね

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/30】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
いいこと
歩くことはいいことだ
空気がおいしければ
もっとよかったのに

山に登りたくなった

   *

眠ることはいいことだ
夢だけで暮らせれば
もっとよかったのに

時間を止めたくなった

   *

生きることはいいことだ
いいひとがいれば
もっとよかったのに

帰りたくなった

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/28】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
おもい
きもいを消しましょう
新しく生まれたひかり
簡単に消してしまうから

きもいは消えません
新しく生まれたことば
簡単には消せません

きもいを消しましょう
重いことば
軽く操られてしまうから

きもいは消えません
長いことば
短く縮められていくから

みんなが言うから
きもいは消えません

みんなが言うから
言葉の重みに
潰されて

消えてしまう
大切なもの

たった三文字
いのちと同じ
たった三文字です


きもいは言いません

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/06/06】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(2) | TB(0) | ▲ top
推敲バトン
日々続けていきなさい
命の続く限り
推敲を重ねなさい

そして次に来る人に
バトンを渡すのです

妥協を許さずいきなさい
時間の許す限り
推敲を続けなさい

完成を目指し
けれども決して
完成させてはなりません

幾度も幾度も
推敲に推敲を重ねなさい

そうして次に訪れる命に
バトンを渡すのです

日々続けて生きなさい
魂の輝ける限り
推敲に生きなさい

そうして完成を目指した未完成を
無事に
手渡せるように


この星を

愛するひとを


守りなさい

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/05/30】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
かなしいわかれ
悲しい別れだった
名前を呼び合えたこと
親切に差し伸べられた手
いつでも当たり前のことのように
悪ふざけできたりした時間のことも全部
数ある断片の中の一つとして
劣化していくのだろうか

      *

悲しい別れだった
涙も乾いてしまっていたのは
四月だったから
いたよね 確かに ここに
僅かな時間 本当に 
微かな予感もないままに
礼も握手もかわすことなくきみは

      *

悲しい別れだった
何一つ僕は
知りえなかった
一切の素振りも見せなかったきみ
訳を知ったところでもう
変わることは変えられなかった
レールはとっくに敷かれていたから

      *

悲しい別れだった
なるようにしかならないけれど
詩を書き残すことで
意味の一つでも見出せるのか
笑わなければ 笑わなければ
枯れそうな言葉の切れ端が
列を成して強がり続けている

テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

【2007/05/09】  この記事のURL | 好きに書いた詩 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン | 次ページ